2017年3月4~5日
メンバー 山スキー隊:Lレー子、ガク、こばち
ワカン隊:SLちじー、なかはる、なかえつ、さと、ひろし、のり
3月4日(土)快晴
宝川温泉(10:55)-板幽橋(13:00)-940m付近・雪洞堀(13:30-16:30)
橋本駅6時20分集合、2台に分乗して宝川温泉に向う。
渋滞もあり宝川温泉を出発したのは11時近くなってしまった。
本日は9人分の雪洞を掘らなければならないため、13時には掘り始める予定で出発。
山スキー3人はスタートから板を履くが、ワカン隊はしばらくつぼ足で進む。
昨年は異常な渇雪だったが、今年はほぼ例年並の積雪と思われ、しばらく歩いて全員ワカンを履いて進む。
今回初めてワカンを履くメンバーもおり、装着に多少手間取る。
林道を進み、トンネル手前で板、ワカンを外す。
例年通りトンネル内には氷筍が生長していた。
板幽橋手前から林道を離れ、30分ほど登ったところで3m以上の積雪、何とか掘れそうな場所を見つけて作業開始。
9人寝られる雪洞をつくるのは難しいので、3人用のイグルーと6人用の雪洞を作ることとする。
6人用は作業効率のため、入口2ヶ所から掘り進めることとした。
初めは比較的やわらかい雪のため、例年より早く掘れるのではと思ったが、掘り進めるうちに堅い雪になり、ひろしさんのスコップが使用不能となる。
それでも2ヶ所から掘り進めた雪洞はずれることなく貫通した。
「黒部の太陽」のような屈強なおじさんたちのがんばりで、なんとか日が傾く頃には9人の今宵の宿が完成した。
今回雪洞が始めてのメンバーもいたが、みんな雪遊びをする子供のように楽しそう。
きっと病み付きになることだろう。
3月5日(日)快晴
雪洞(6:20)-稜線(8:30)-雨ヶ立山頂(スキー隊9:20、ワカン隊9:35-9:50)-11:10雪洞11:40-13:00宝川温泉
4時起床。外は薄っすらと降雪があったが、雪洞内は寒さを感じることなく快適に眠れた。
不要な装備を置いて5時30分出発の予定だったが、人数が多いと出発に手間取り、結局6時を大幅に過ぎてしまった。
特に積雪期は体を冷やさないためにも、早く出発する訓練も必要と思う。
登りはやはりワカンより山スキー有利で先行するが、モナカ雪で帰りはどうなることやら・・・。
雪質が良ければ最高の急斜面を登り、雨ヶ立山頂から南東に派生する尾根上に出る。
約3時間の登りで山頂に立つ。雲ひとつなく、谷川から朝日、巻機、上越、尾瀬の山々までぐるりと眺めることができ、穏やかな天候に感謝。
山頂からの展望を堪能した後、山スキー隊はみんなの注目をあびて滑降開始。
今回ガク君は登山靴で山スキーに来ており、登りは急斜面のキックターンも問題なくこなしていたが、滑りはやはり厳しい。
雪質も上部はモナカでなかなか手強く、ガク君早々にスキーを断念してワカンに履きかえたようだ。
こばちさんも大きな体で豪快に転んでいる。
やはり3月の雪は一番難しい。
ひとりソリ隊のひろしさんが楽しかったかどうかは分からない。
登りで尾根上に出たとき、帰りの下降点を見失わないように赤布をつけておいたが、それでも快適な斜面を選んで滑っているうちにワカンの登りのトレースを見失い、赤布を付けた地点より下まで滑ってしまった。
この辺りやや複雑な地形のため注意が必要。
だんだん気温が上がって雪は重くなり、湿雪用のワックスを塗って重雪のバーンに飛び込む。
尾根も狭まり、樹間も密になり、とうとうこばちさんも板を脱いでしまったようだ。
それでも約1時間でみんな雪洞に帰り着いた。
雪洞を撤収してひと滑りで林道だが、荷物が重くなり、転ばないように慎重に滑る。
林道に出てからの山スキー隊は快調に飛ばして真っ先に車に到着。
次々とワカン隊も笑顔で到着。
天候に恵まれて最高の春山と雪洞を楽しむことができました。願わくば来年はもう少し山スキーの人数が増え、技術も向上し、ワカン隊に負けないこと。
(記 レー子)