期 日:2019年10月5日(土)~10月6日(日)
参加者:Lそうべぇ、SLレー子、コバヤン、みの、オヨシ、ヒー、かじさか、たによし、こー平、いずっこ
50周年記念登山も大詰めを迎えた。チーフリーダが八ヶ岳エリアの硫黄岳から赤岳・編笠山までをつなぎ、残すところは赤岳から清里駅となった。冬が来る前に記念山行はすべて終わらせる目標を持っていた。そして秋が深くなる前に主だった山々を踏破できることで肩の荷を一つ下すことができた。残すは、伊勢原から大磯海岸までの行程。日本海と太平洋を海水により繋ぎ合わせるのみとなる。また、今回の山行はなかなか顔を合わすことができなかったメンバーの参加や10月に誕生日を迎えるメンバー、そして還暦を迎えるメンバーなどのちょっとした記念パーティ的な意味合いも含み賑やかな山行となるだろうと期待した。今回も複数パーティに分け、赤岳頂上から清里駅に向かうパーティと美濃戸山荘に戻り車を回収するパーティに分け行動した。
10月5日(土)晴れ
美濃戸山荘前駐車場(9:35)-行者小屋(11:50)幕営
プラス阿弥陀岳往復:Lオヨシ、こー平、いずっこ
横浜線橋本駅に6時30分集合し、美濃戸山荘前駐車場を目指した。美濃戸口の駐車場がほぼ満杯だったので、美濃戸山荘前駐車場も満杯であろうと想像し美濃戸口での駐車場所を探したが無駄だった。あきらめ計画通り美濃戸山荘に向かうと車のキー預かりを条件に車を止めることができた。かじさかさんとたによしさんはパーティ用のケーキをピックアップするため橋本出発を遅らせ、行者小屋で合流することとした。
天気は晴れ、気分も上々だ。この時期に八ヶ岳に入るのは何年ぶりだろうか、久しぶりである。もしかして私は会山行として入ったことはないと思う。冬のトレーニング山行として赤岳や天狗岳には毎年のように来ている。雪のない八ヶ岳もまたいいものだ。行者小屋までの行程はアップダウンもそれほどなく比較的歩きやすく、2時間30分ほどだ。ひと汗かき程よい気持ちになった12時前に行者小屋に到着した。小屋前の広場では多くの登山客が思い思いに休憩をし、また宿泊客と思われる登山者は八ヶ岳連峰を眺めていた。飽きることのない景色だ。テントも多く張られており、私たちは大型テント2張りなので、張る場所を探すのに苦労した。張った場所は小屋前の通り道沿い、張れることは小屋の従業員に確認をしておいた。なかなかいい場所である。設営後、オヨシをリーダーとしてこー平、いずっこの3人で阿弥陀岳往復隊を結成し向かった。若いメンバーなので、行者小屋までの行程では物足りないのか、元気よく出かけて行った。残るメンバーは山を見ながらの生ビールタイムを満喫した。オヨシたちが戻ってからはレー子さんとたによしさんの還暦祝いとかじさかさん、そうべぇの誕生日祝いを開催。
還暦衣装に身を包みケーキを持って祝福された2人は、行者小屋周辺にいた大勢の登山客からも盛大な拍手をいただきパーティに花を咲かせた。これは、ちょっと恥ずかしかった。
10月6日(日)曇り時々晴れ
行者小屋(5:55)-赤岳山頂-(地蔵尾根)-行者小屋(8:55)-美濃戸山荘前駐車場(9:55)=清里駅(11:00)
この日は3パーティに分かれ行動した。みのさん、かじさかさん、たによしさんは行者小屋から美濃戸山荘前駐車場に直接下りコバヤンの車をピックアップし、たによしさんの車と2台で清里駅に向かった。途中で温泉に立ち寄りのんびりと体を休めたようだ。11時にそうべぇが清里駅に到着し合流した。その後、コバヤンの車を清里駅前に駐車し、かじさかさん、たによしさん、みのさんはたによしさんの車に乗り帰路についた。みのさんは小淵沢駅で下車し、電車にて仕事が待つ滋賀に帰っていった。
行者小屋を全員で5時55分に出発。テントなどの共同装備の一部はみのさんが預かりかじさか、たによしさんとともに美濃戸に下山した。ほかのメンバーは赤岳に向かった。赤岳山頂で記念写真をとり、その後2隊に分かれ、そうべぇ単独で地蔵尾根経由で行者小屋から美濃戸山荘前駐車場へと向かった。この日もいい天気で気持ちがいい。赤岳山頂は多くの登山客であふれ展望を楽しんでいた。レー子さんをリーダーとする真教寺尾根を清里駅につなぐ隊と別れ地蔵尾根へと向かった。景色を楽しみながら地蔵尾根を下り行者小屋へと到着。小屋にデポしていた荷物を持って、美濃戸山荘前駐車場へと下った。そうべぇの車を回収し清里駅へと向かう。途中かじさかさんに到着時刻を知らせるため電話をしたところ、立ち寄り湯から出るところだという。「そうべぇも来ますか」とのお誘いだったが、すでに車はその場所を通りすぎていた。清里駅近くで待ち合わせをすることにした。11時に無事合流できた。真教寺尾根隊の下山時刻が分からず、みのさんの帰宅時刻も気になることから、真教寺尾根隊の下山を待たずに帰宅してもらうことにした。
夏を思わせるような日差しの中、清里駅のベンチでのんびりとしていたところこー平からLINE連絡が入った。30分ほどで清里駅に到着の距離だ。ソフトクリームのお店を見つけといてくださいとの要望があったので探すことにした。その昔ならばどのお店にしようかと迷うほどお店があったと思うが、今ではソフトクリームを販売しているお店は1件のみ、探すほどでもなかった。時代の移り変わりを感じる。寂しいと思うより、静かな風景、もとに戻ったなとの印象を受ける。真教寺尾根隊と無事合流し、みんなでソフトクリームに舌鼓をうった。
(記 そうべぇ)
10月6日(日)曇り時々晴れ
真教寺尾根隊 Lレー子、コバヤン、オヨシ、ヒー、こー平、いずっこ
行者小屋(6:00)-文三郎尾根-赤岳山頂(7:30)-真行寺尾根-牛首山(10:05)-賽ノ河原(10:53)-美し森(11:52)-清里駅(12:35)
前日美濃戸山荘から行者小屋まで入る。今回の山行は赤岳と清里駅を繋ぐことが最大の目的だが、昨日は行者小屋でのんびりし、久しぶりにたによしさんも参加して、たによしさん・レー子の還暦祝いもしてもらう。行者から下山するメンバーにテントなどの共同装備を託し、文三郎経由で赤岳に向かう。紅葉時期のため人が多く、鎖場は順番待ちとなる。赤岳山頂も写真を撮る人であふれている。
なんとか50周年手ぬぐいを出して記念写真を撮ると、座間市在住と言う女性から声を掛けられる。山岳会を探しているが、暁はガチな山岳会だから入会をためらっている、とのこと。50周年を迎え、その評価に恥じない山岳会を維持して行けると良いのだがと心の中で思う。
山頂で美濃戸山荘の車を回収するそうべぇさんと別れ、我々は真行寺尾根を下ることとする。真行寺尾根から荒々しい赤岳沢をのぞき込む。赤岳沢の事故から9年、現場に残されたなかじんさんのザックがずっと気になっているが、いまだに赤岳沢に入る気持ちになれない。鎖場が続き、途中踏み跡に誘われて、尾根を外れてガレ場に入りかけた。一般登山道だからと甘く見てはいけないと思う。牛首山までは思ったより長く、疲れる下りだった。
前夜隣のいびきによる寝不足も影響しているかもしれない。ようやく賽ノ河原に到着。ここからゴールは近いと思っていたが、水平距離では赤岳~賽ノ河原より賽ノ河原~清里駅のほうが長い。美し森ではソフトクリームにみんな心惹かれたが、そうべぇさんが待つ清里駅までお預け。登山靴での長い車道歩き、12時40分清里駅に到着。そうべぇと合流し、駅をバックに記念写真を撮影する。
1月19日の大山からスタートしたビッグバンド・トレイルも、残すところ伊勢原駅から大磯海岸のみとなり、みんな感慨にひたりながらソフトクリームを頬張った。
(記 レー子)