日付:令和7年2月23日(日)
参加者:おんちゃん先輩 サツキ
椿大橋付近(7:20)~ヤケハギ尾根取付~前大室~大室山山頂~雨乞岩~椿分岐~943小ピーク~登山口(16:20)
気持ち良く晴れた日曜日。裏丹沢大室山にてバリルートの実践トレを指導してもらった。内容は地図読み、ロープワーク、ツェルト設営、ロープを使った下山など盛りだくさん。まずは地図読みからスタート。磁北線にコンパスを合わせ、山座同定して、現在地と進行方向を確認する。今まで完全にGPS頼みだった私には、基本であろうこの作業(というより言葉すら知らなかった!)は、新鮮でとても興味深かった。ちょうど先日、伊豆の里山歩きの際にさんざん道迷いをしたばかりだったため、破線ルートの読図は私にとってタイムリーな内容。これは、ぜひ身につけなければと思う。地図読みをしっかり!
予定ルートを進み、途中一般登山道に出ると一気に視界がひらけ、富士山がよく見えた。アルプス山脈や相模湾、駿河湾まで見渡せる展望は、期待していなかったため余計にうれしく、まるでご褒美。足元から山頂へ続く木道にも安堵して、何度もスマホカメラのシャッターをきる。登山道からの眺め良し!
その後、山頂近くでロープワークとツェルト設営について教わった。‥昨年11月には、相山協遭難救助講習会でロープワークの基礎を学び、ツェルトについても何パターンか設営方法を学んだ。その日は『よし!』と手応えを感じたものの、しかし3か月後には、すっかり忘れていて、簡易チェストハーネスの装備すら先輩に頼る始末。自分の記憶力の無さには驚かされてばかりである‥。
さて、いよいよ下山だが、山頂には多少の積雪があり、しかもルートは傾斜が急だったのでチェーンスパイクを装備。地面は凍っていてストックが刺さらないほど。地図と現在地を確認し、迷いやすいポイントに注意を払いながら慎重に歩をすすめる。徐々に雪はなくなり‥地面にストックが刺さるようになり‥土はほろほろと柔らかく、滑りやすくなる。しばらく下りると、傾斜が緩み開けた場所に出たので一息ついた。そこでチェンスパを外す。その後何度かしりもちをついたが、何はともあれ先輩の声掛けのおかげで、最後までルートから外れることなく予定の林道に出た。平坦で整えられた道に心からほっとする。そこから駐車場まではすぐ。朝、澄んだ光に照らされていた景色は、夕陽を受けてやわらかな色合いに変わっていた。残雪のあるルート
はじめてのバリエーションルートは緊張感のある道だったが、その自由度はとても魅力的で奥深いと感じた。朝から夕方まで内容の濃い一日で実践的な学びが多く、充実した時間を過ごせたことに感謝が尽きない。 (記:サツキ)