カテゴリー別アーカイブ: 活動記録

会員有志の活動記録です(全ての山行記録は活動報告をご確認ください)

会山行A隊 ジョウゴ沢~硫黄岳

期 日:2020年2月8日~9日
参加者:Lなべたけ、ヒー、おとっつあん

2月8日(土)晴れ
相模原=八ヶ岳山荘駐車場(10:20)-美濃戸の氷瀑(10:50~15:00)-赤岳鉱泉(18:00)(幕営)

C隊のコバヤンの車に同乗して、八ヶ岳山荘駐車場に9:30すぎに到着。安曇野在住のヨッシーさんと合流。
登山道入り口から15分ほどの、柳川にかかる橋のたもとから左岸側に1~2分入るとすぐに25mほどの氷瀑がある。C隊のヨッシーさん、コバヤンは、赤岳鉱泉経由で1日で赤岳に登る予定なので、登山道をそのまま進む。
ここの氷瀑は、ルート3本くらい取ることができる。いちばんやさしい左側のルートから登り、トップロープを張って、その後各自3本ずつ登った。

なべたけのお手本
ヒーさんのチャレンジ

トップロープ用の残置支点あり。右側のルートは、少しだけ垂壁に近い箇所がある。氷の発達は少なく、見た目は心もとない感じだったが、まずまず楽しんで登ることができた。メンバー3名ともにアイスは初心者レベルだが、トレーニングにはちょうど良い氷瀑である。隣の氷瀑は、同様の高さのあるバーティカルアイスで、氷結状況が良いと、登られているようである。この日は未発達で、登るにはかなり厳しそうだった。例年と比べ、氷の発達は良くないようである。温暖化も影響しているのかもしれない。年々厳しくなるような気がする。15:00頃まで氷瀑で楽しみ、赤岳鉱泉へ。C隊と再合流した。

2月9日(日)晴れ
赤岳鉱泉(6:00)-ジョウゴ沢(6:20)-硫黄岳(10:40)-赤岳鉱泉(12:00)-八ヶ岳山荘駐車場(15:00) 

赤岳鉱泉を出発して硫黄岳方面の登山道を進む。登山道を横切る3本目の沢がジョウゴ沢で、登山道から入渓する。F1、F2ともに積雪で覆われており、ロープなしで乗り越す。トレースはしっかりあるが、先行パーティーはおらず、後続も見当たらない。大人気かと予想していたが、静かな谷だった。新しい積雪はなさそうだ。分岐まで来ると乙女の滝に取り付こうとしていた2人パーティーに会う。美しいバーティカルアイスで、取り付けたら楽しいが厳しいクライミングになるだろうななどと思いながら、横目で通り過ぎて大滝を目指す。大滝は、左側の下部がえぐられたように崩れていて、右側から登った。私たちが登り始めると、別の2人パーティーが後続してきていた。落ち口右側にハンガーのビレイ点が設置されていた。3人無事に大滝登攀終了、寒さのため一息つく暇なく、硫黄岳に向かう。陽が当たる箇所まで来ると、寒さがいくらか和らぐ。

日射しが暖かい

稜線手前の岩場の切れ目から硫黄岳山頂へ飛び出る。

硫黄岳登頂

C隊は、赤岳鉱泉で首を長くしているのではと思い、少し急ぎ気味で下山路を辿った。

(記 なべたけ)

伊勢原駅~大磯海岸

期 日:2019年12月1日(日)
参加者:Lコーノ、ダイヤ、レー子、かじさか、たによし、そうべぇ、まゆ、こま、コバヤン、みの、りこ、オヨシ、ヒー、メイメイ、おとっつあん、いずっこ (高麗山から合流)殿下、たちこ、他2名(非会員)

伊勢原駅(8:00)-岡崎城址(8:45)-鷹取山(11:00)-麗山公園(12:45)-食事処(14:10~16:20)-大磯海岸(16:30)

50周年記念山行の最終を飾るべく、伊勢原駅の改札口に16名のメンバーが集結した。

伊勢原駅に集合!

出発写真を撮ってから、大山方面に向かう一般登山客とは真逆の南方に賑やかに歩き出す。単調な車道をできるだけ避け、できるだけ静かな住宅街路を選んで進む。
最初のポイントは、戦国時代に北条早雲と扇谷上杉氏が相模の国の覇権を争った岡崎城址である。無量寺「帰命山」として縁起が良いことから、皆でお参りする。

岡崎城址

その後、トイレ休憩として立ち寄った小田原厚木道路の平塚パーキングを経て、しばらくは比較的単調な里歩きが続いた。吉沢池から、いよいよハイキング道が始まる。小川沿いを登り、途中、霧降の滝を見ながら沢を詰めた。尾根を少し行くと、神社のある鷹取山に11時に到着した。
ここから一旦下り、単調な県道を高麗山登山口に向かう。途中、既に高麗山公園で待っている殿下から電話があり、先を急ぐ。結局、高麗山公園には予定より50分ほど遅い到着となってしまった。高麗山公園では、相模湾や大山など大展望を楽しんだ。
ここから、殿下、たちこさん家族と合流して、高麗山から男坂を通って高来神社に降り立つ。そして、いよいよ大磯海岸まで150mという所で、湘南国際マラソンによる交通規制のため、目の前の国道をどうしても警察官が渡らせてくれない。事前の情報収集が足りなかったことを反省する。
幸いなことに、打上げ会場が近くにあったので、先に、打上げ会場で前祝いをしてから、交通規制解除後の国道を横断して海岸に向かうこととした。既に、日の入りの時刻を過ぎていたが、50周年記念山行達成のお祝いと日本海(親不知)で採取した海水を太平洋に捧げる儀式を、夜の帳が下りる前に、皆で盛大に行うことができた。

大磯海岸で記念撮影

一年間、御苦労さまでした!

(記 コーノ)

会山行A隊 小渋川~赤石岳

期 日:2019年11月2日~4日
参加者:Lみの、オヨシ、ヒー

11月2日(土)晴れ
相模原(5:00)=松川IC=小渋温泉跡=車止め駐車場(9:30)-高山の滝-広河原小屋(13:45)

早朝に相模原を出発して伊那谷に向かう。昭和の頃よりも林道が延伸しており広河原小屋までのコ-スタイムも1時間程度短縮されている。駐車場に車は2台。沢靴を履いて行動開始する。

渡渉の準備をして行動開始

道路工事作業者に道を譲ってもらい橋の手前から河原におりて遡行開始する。最近の山行記録では橋を渡ってから遡行開始しているらしい、渡渉を1回省ける。

小渋川にかかる大橋

最初こそ河原は広く平坦だが、昨今の台風の影響だろうか次第に流れが深くえぐれた起伏のある河原になる。

川の流れも速くなってくる

何度も渡渉を繰り返し高山の滝が見える地点に着く。ここの渡渉は流れが深い難所で、体格の小柄なヒーさんは大変な修行を積む羽目になる、対岸にロ-プを張った渡渉を1回とスクラム渡渉を3回試みた末、オヨシはストックを2本とも流されて失い、全員が全身ずぶぬれになってやっとの事で突破する。日向を選んで歩いて濡れて寒さにブルブル震えた体を温める。

濡れた身体を乾かしながら赤石の稜線に向う

そこから先も深くえぐれた河原を何度も渡渉して進みやがて尾根の取り付き部の茂みの中にある広河原小屋に到着する。荒川小屋までの計画だったが濡れて疲れたので本日はここまでとする。

11月3日(日)晴れ
広河原小屋(6:15)-船窪(9:45)-大聖寺平(10:45)-小赤石岳(12:20)-赤石岳(13:12)-小赤石岳-大聖寺平(15:10)-荒川小屋(15:50)幕営

沢靴とか濡れたものを小屋に干す、釣り用の胸まである長靴(ウエイダ-)が干してあるのはおそらく先行者が使用したものだろう。小屋の広場に立つ工事現場でよく見る仮設トイレでゆっくりと用を足して出発する。
踏み跡はしっかりしているが倒木が時折あり迂回したりくぐったりするので道を失い易い。

荒れた登山道

黙々と登り、ガラ場の左トラバ-スを抜けるとようやっと大聖寺平に到着する、ここから仰ぐ荒川三山は実に絵になる。

大聖寺平から荒川三山を臨む

荷物をデポして赤石岳ピストンに向かう。小赤石岳に向かう途中、3000m辺りからアイスバ-ンとなりアイゼンをつける。

小赤石岳まではアイスバーン

小赤石岳の稜線には小さいが雪庇が出来ていてクラックが入っている。

雪が積もった稜線

小赤石岳を過ぎて程なく赤石岳に到着する。

赤石岳山頂

しばし眺望を楽しみ頂上を後にする、避難小屋のドアはどうやら開いている模様、誰かいるのか何が起きているのか不明だが放置する。大聖寺平への下りで単独登山者に抜かれる。どうやら避難小屋に居たそうだが寒いので宿泊断念したそうだ。大聖寺平で荷物を背負い荒川小屋に向かい、平坦なトラバ-ス道40分程で到着する、幸い水場が使用可能だった。新しく立派な冬季開放小屋に宿泊者が3名、他にテントは無い。

11月4日(月)晴れ
荒川小屋(6:05)-広河原小屋(10:00~10:40)-高山の滝(12:03~25)-駐車場(14:55)

富士山と朝日

今日も日の出と共に行動開始する。大聖寺平に戻り広河原小屋へと下る。登りでは問題なかったような場所でも倒木の影響で道を失うことがあったりくぐろうとした木の隙間が狭まってしまったりと倒木は厄介だ。

お世話になった広河原小屋

広河原小屋で沢靴に履き替える。ウェイダ-は無くなっているので単独登山者は先行したのだろう。

初日に洗礼を受けた最大の難所

難所だった高山の滝地点の渡渉は数メ-トル下流の流れこそ速いが浅めの場所を選び対岸上流から渡したロ-プを支えにして一人ずつ渡渉する。ロ-プの受け渡しの際に意外な誤解が発生したが、先日の修行の成果があってか20分程で完了した。その先2か所ほど渡渉点を間違えやり直しするも今日は全身ずぶぬれは免れ、駐車場に到着する。一見順調そうだが、足を濡らすとともに緊張して疲れた様子なので名古屋行き高速バスでの別行動は止めにして帰路の運転手を務めることにする。

(記 みの)

巻機山

期 日:2019年11月3日
参加者:いずっこ、他1名(非会員)

11月3日(日)曇り
桜坂駐車場(7:07)-六合目展望台(9:10)-巻機山(10:40)-桜坂駐車場(14:12)

予定通りに宿を出発し、予定通りに駐車場に到着したが、巻機山の駐車場は一杯だった。想定外だったのは、巻機山が多くの登山者に好まれる山だということだった。駐車場手前の道路脇に駐車し出発した。駐車場から巻機山へはいくつかのルートがある。私はできるだけ違う道を歩きたい派なので、このような場合は極力周回コースにするが、今回は迷わずオーソドックスなコースである井戸尾根のピストンにした。前日に続いての登山であることと、ほかが破線ルートである沢だということが理由だった。オーソドックスなコースということでとても多くの登山者がいた。もちろん思い起こす場面はあるが、正直あまり印象は強くない。一番印象深いのは、山頂の手前の分岐には「巻機山頂」と書かれた立派な標柱があったのに比べ、巻機山の山頂が非常に殺風景だったことだ。

殺風景な巻機山山頂
立派な巻機山の標柱

石を積んだケルンにそこらへんに落ちていただろう枝が刺してあるだけ。その後分岐まで戻って立派な標柱の前で昼食を取り、下山した。

色付く登山道脇

前日に続き紅葉を期待しての登山だったが、期待していたほどキレイだとは思わなかった。同じ木々の紅葉を同じ場所から見ても年によって違う。木々も生きている。機嫌が良い時もあれば悪い時もある。次は機嫌のよい時の紅葉を見てみたい。

(記 いずっこ)

平標山~仙ノ倉山

期 日:2019年11月2日
参加者:いずっこ、他1名(非会員)

11月2日(土)晴れ
相模原=登山者用駐車場-松手山登山口(11:01)-鉄塔(11:53)-平標山(13:39)-仙ノ倉山(14:22)-平標山の家(15:53)-登山者用駐車場(17:30)

朝、北野駅で同行者をピックアップし、圏央道、関越道、国道17号を経由して平標山登山者用有料駐車場に予定より1時間近く遅れて到着した。ここは紅葉スポットとして有名なドラゴンドラの乗り場がある苗場スキー場のすぐ近く。そして時季は紅葉シーズン。冷静に考えれば道路が混まないはずがない。1時間遅れで到着できたのはむしろラッキーだった。計画していたのは南側の平元新道から入り、平標山ノ家を経由して平標山へ登って、仙ノ倉山までピストンし、北側の松手山コースで下るルート。1時間遅れてしまったことにより、駐車場に戻ってくるのは日が落ちた時刻になってしまうことが想定されるため、林道歩きが1時間ほどある平元新道を帰りにするほうが良いと判断し、逆ルートに変更して歩き始める。駐車場も、駐車場に設置されているトイレも、取りつきまでのルート表示もよく整備されている。取りつきは長い階段から始まる。傾斜は急だがここもしっかり整備されているので歩きやすい。最初のポイントである鉄塔まで来ると笹原が広がっている。そこからはなだらかな登りが続く。途中、トレイルランナーに対する注意喚起の看板がいくつもあった。見ると「谷川連峰ではランナーは風当たりを強く受ける立場…」と書かれている。私はトレランに対してあまり良い印象を持っていないが、ここまではっきりと書かれている看板を目にするとなんだか不憫に思う。今回の山行では遭遇しなかったが、普段はランナーが多いのだろう。トレランをしない私でも走り出したいと思うほど気持ちの良い登山道だ。

平標山までの登山道

平標山に到着後そのまま仙ノ倉山に向かう。

平標山から仙ノ倉山を臨む

平標山も仙ノ倉山も個人的には全く興味の沸く山ではなかった。今回も同行した“山の師匠”が以前から「いつか谷川岳から仙ノ倉山、平標山まで縦走したい」としきりに言っていたことで仙ノ倉山という200名山を知った。

仙ノ倉山山頂

平標山と仙ノ倉山の往復もトレランには最適なコースに感じた。平標山から山ノ家まではほとんどが階段だった。

山ノ家からの展望

標高差が300m強ある階段を一段ずつ下っている途中、逆ルートにして良かったとつくづく思った。山ノ家は明日が小屋終いとのことで、豪雪地帯の越冬準備で忙しそうだった。登山道を下り、別荘が立ち並んでいる林道を歩き、駐車場に戻ったのは夕暮れ時だった。ヘッデンを使うことはなかったが、総じて今回のルートで良かった。
この後、巻機山近くの宿に移動し、南アフリカとイングランドによるラグビーワールドカップの決勝を見終わってから、翌日の登山に備え床に着いた。

(記 いずっこ)

大弛峠~金峰山・北奥千丈岳

期 日:2019年10月9日(水)~10月10日(木)
参加者:ヨッシー

10月9日(水)
大弛峠(11:52)-北奥千丈岳(12:29)-国師ヶ岳(12:56)-北奥千丈岳-大弛峠

大弛峠の標高は約2360mで奥秩父最高峰の北奥千丈岳が2601m、金峰山が2599mと標高差は240m程しかない。楽ちん楽ちん。
大弛峠への長野県側の峰越林道は悪路で有名なので山梨県側から行く。駐車場は既に満車で、峠の長野県側の砂利道を少し下った路肩に駐車する。大弛小屋の前を通り、夢の庭園経由で前国師ヶ岳に行く。樹林帯の中に木道や階段が整備された道が続く。奥の庭園は露岩帯で展望が良い。前国師ヶ岳から北奥千丈岳に向かう。北奥千丈岳の山頂は富士山方面が樹林になっていて見えないが、他は開けていて展望が良い。

北奥千丈岳

前国師ヶ岳に戻り国師ヶ岳に向かう。ここからは富士山がよく見える。帰路にもう一度北奥千丈岳に登る。展望はこちらの方が良いようだ。

10月10日(木)
大弛峠(5:26)-朝日岳(6:19)-金峰山(7:08)-朝日岳(8:16)-大弛峠(9:10)

夜明け前に出発する。樹林帯の中の緩やかな登り下りが朝日岳まで続く。朝日岳からは金峰山がよく見える。金峰山の手前から樹林帯を抜け展望が良くなる。三十数年ぶりの金峰山。その時はガスでなにも見えなかった。今日は360度の展望だ。のんびり展望を満喫し大弛峠に戻る。

(記 ヨッシー)

会山行 赤岳(真教寺尾根)~清里駅

期 日:2019年10月5日(土)~10月6日(日)
参加者:Lそうべぇ、SLレー子、コバヤン、みの、オヨシ、ヒー、かじさか、たによし、こー平、いずっこ

50周年記念登山も大詰めを迎えた。チーフリーダが八ヶ岳エリアの硫黄岳から赤岳・編笠山までをつなぎ、残すところは赤岳から清里駅となった。冬が来る前に記念山行はすべて終わらせる目標を持っていた。そして秋が深くなる前に主だった山々を踏破できることで肩の荷を一つ下すことができた。残すは、伊勢原から大磯海岸までの行程。日本海と太平洋を海水により繋ぎ合わせるのみとなる。また、今回の山行はなかなか顔を合わすことができなかったメンバーの参加や10月に誕生日を迎えるメンバー、そして還暦を迎えるメンバーなどのちょっとした記念パーティ的な意味合いも含み賑やかな山行となるだろうと期待した。今回も複数パーティに分け、赤岳頂上から清里駅に向かうパーティと美濃戸山荘に戻り車を回収するパーティに分け行動した。

10月5日(土)晴れ
美濃戸山荘前駐車場(9:35)-行者小屋(11:50)幕営
プラス阿弥陀岳往復:Lオヨシ、こー平、いずっこ

横浜線橋本駅に6時30分集合し、美濃戸山荘前駐車場を目指した。美濃戸口の駐車場がほぼ満杯だったので、美濃戸山荘前駐車場も満杯であろうと想像し美濃戸口での駐車場所を探したが無駄だった。あきらめ計画通り美濃戸山荘に向かうと車のキー預かりを条件に車を止めることができた。かじさかさんとたによしさんはパーティ用のケーキをピックアップするため橋本出発を遅らせ、行者小屋で合流することとした。
天気は晴れ、気分も上々だ。この時期に八ヶ岳に入るのは何年ぶりだろうか、久しぶりである。もしかして私は会山行として入ったことはないと思う。冬のトレーニング山行として赤岳や天狗岳には毎年のように来ている。雪のない八ヶ岳もまたいいものだ。行者小屋までの行程はアップダウンもそれほどなく比較的歩きやすく、2時間30分ほどだ。ひと汗かき程よい気持ちになった12時前に行者小屋に到着した。小屋前の広場では多くの登山客が思い思いに休憩をし、また宿泊客と思われる登山者は八ヶ岳連峰を眺めていた。飽きることのない景色だ。テントも多く張られており、私たちは大型テント2張りなので、張る場所を探すのに苦労した。張った場所は小屋前の通り道沿い、張れることは小屋の従業員に確認をしておいた。なかなかいい場所である。設営後、オヨシをリーダーとしてこー平、いずっこの3人で阿弥陀岳往復隊を結成し向かった。若いメンバーなので、行者小屋までの行程では物足りないのか、元気よく出かけて行った。残るメンバーは山を見ながらの生ビールタイムを満喫した。オヨシたちが戻ってからはレー子さんとたによしさんの還暦祝いとかじさかさん、そうべぇの誕生日祝いを開催。

行者小屋にて誕生パーティー!
誕生日ケーキ

還暦衣装に身を包みケーキを持って祝福された2人は、行者小屋周辺にいた大勢の登山客からも盛大な拍手をいただきパーティに花を咲かせた。これは、ちょっと恥ずかしかった。

10月6日(日)曇り時々晴れ
行者小屋(5:55)-赤岳山頂-(地蔵尾根)-行者小屋(8:55)-美濃戸山荘前駐車場(9:55)=清里駅(11:00)

この日は3パーティに分かれ行動した。みのさん、かじさかさん、たによしさんは行者小屋から美濃戸山荘前駐車場に直接下りコバヤンの車をピックアップし、たによしさんの車と2台で清里駅に向かった。途中で温泉に立ち寄りのんびりと体を休めたようだ。11時にそうべぇが清里駅に到着し合流した。その後、コバヤンの車を清里駅前に駐車し、かじさかさん、たによしさん、みのさんはたによしさんの車に乗り帰路についた。みのさんは小淵沢駅で下車し、電車にて仕事が待つ滋賀に帰っていった。
行者小屋を全員で5時55分に出発。テントなどの共同装備の一部はみのさんが預かりかじさか、たによしさんとともに美濃戸に下山した。ほかのメンバーは赤岳に向かった。赤岳山頂で記念写真をとり、その後2隊に分かれ、そうべぇ単独で地蔵尾根経由で行者小屋から美濃戸山荘前駐車場へと向かった。この日もいい天気で気持ちがいい。赤岳山頂は多くの登山客であふれ展望を楽しんでいた。レー子さんをリーダーとする真教寺尾根を清里駅につなぐ隊と別れ地蔵尾根へと向かった。景色を楽しみながら地蔵尾根を下り行者小屋へと到着。小屋にデポしていた荷物を持って、美濃戸山荘前駐車場へと下った。そうべぇの車を回収し清里駅へと向かう。途中かじさかさんに到着時刻を知らせるため電話をしたところ、立ち寄り湯から出るところだという。「そうべぇも来ますか」とのお誘いだったが、すでに車はその場所を通りすぎていた。清里駅近くで待ち合わせをすることにした。11時に無事合流できた。真教寺尾根隊の下山時刻が分からず、みのさんの帰宅時刻も気になることから、真教寺尾根隊の下山を待たずに帰宅してもらうことにした。
夏を思わせるような日差しの中、清里駅のベンチでのんびりとしていたところこー平からLINE連絡が入った。30分ほどで清里駅に到着の距離だ。ソフトクリームのお店を見つけといてくださいとの要望があったので探すことにした。その昔ならばどのお店にしようかと迷うほどお店があったと思うが、今ではソフトクリームを販売しているお店は1件のみ、探すほどでもなかった。時代の移り変わりを感じる。寂しいと思うより、静かな風景、もとに戻ったなとの印象を受ける。真教寺尾根隊と無事合流し、みんなでソフトクリームに舌鼓をうった。

(記 そうべぇ)

10月6日(日)曇り時々晴れ
真教寺尾根隊 Lレー子、コバヤン、オヨシ、ヒー、こー平、いずっこ
行者小屋(6:00)-文三郎尾根-赤岳山頂(7:30)-真行寺尾根-牛首山(10:05)-賽ノ河原(10:53)-美し森(11:52)-清里駅(12:35)

前日美濃戸山荘から行者小屋まで入る。今回の山行は赤岳と清里駅を繋ぐことが最大の目的だが、昨日は行者小屋でのんびりし、久しぶりにたによしさんも参加して、たによしさん・レー子の還暦祝いもしてもらう。行者から下山するメンバーにテントなどの共同装備を託し、文三郎経由で赤岳に向かう。紅葉時期のため人が多く、鎖場は順番待ちとなる。赤岳山頂も写真を撮る人であふれている。

赤岳山頂

なんとか50周年手ぬぐいを出して記念写真を撮ると、座間市在住と言う女性から声を掛けられる。山岳会を探しているが、暁はガチな山岳会だから入会をためらっている、とのこと。50周年を迎え、その評価に恥じない山岳会を維持して行けると良いのだがと心の中で思う。
山頂で美濃戸山荘の車を回収するそうべぇさんと別れ、我々は真行寺尾根を下ることとする。真行寺尾根から荒々しい赤岳沢をのぞき込む。赤岳沢の事故から9年、現場に残されたなかじんさんのザックがずっと気になっているが、いまだに赤岳沢に入る気持ちになれない。鎖場が続き、途中踏み跡に誘われて、尾根を外れてガレ場に入りかけた。一般登山道だからと甘く見てはいけないと思う。牛首山までは思ったより長く、疲れる下りだった。

牛首山山頂

前夜隣のいびきによる寝不足も影響しているかもしれない。ようやく賽ノ河原に到着。ここからゴールは近いと思っていたが、水平距離では赤岳~賽ノ河原より賽ノ河原~清里駅のほうが長い。美し森ではソフトクリームにみんな心惹かれたが、そうべぇさんが待つ清里駅までお預け。登山靴での長い車道歩き、12時40分清里駅に到着。そうべぇと合流し、駅をバックに記念写真を撮影する。

清里駅前

1月19日の大山からスタートしたビッグバンド・トレイルも、残すところ伊勢原駅から大磯海岸のみとなり、みんな感慨にひたりながらソフトクリームを頬張った。

(記 レー子)

笠取山

期 日:2019年9月29日(日)
参加者:Lオヨシ、ヒー

9月29日(日)晴れのち雨
作場平駐車場(10:15)-笠取小屋(11:45)-笠取山(12:30)-笠取山(13:35)~作場平駐車場(14:20)

笠取山は西峰の肩(山梨県域山頂)、西峰、中峰(埼玉県域山頂、最高峰)と東峰の4峰を有する珍しい山。そのため、9月の会山行では2パーティに分かれたことで、結果的に全てのピークを繋ぐことができなかった。今回の山行目的はそのピークハントである。
登山道はきちんと整備され、快晴で空気も澄んでおり好条件がそろっていた。

沢のせせらぎが聞こえる

しかし午後から雨予報であったため、序盤からペースを上げた。笠取小屋は営業期間を終了、前回は夕方に小屋番が鹿の餌付けをしていたそうだが、それも終えてしまったのか。そんなことを気にしながら分水嶺に到着、ここは多摩川・荒川・富士川の源泉である。

分水嶺

間もなく西峰の肩が笠取山一番の急登と共に姿を現す。その山頂には山梨百名山と記された立派な標識が立てられている。

笠取山(西峰の肩)山頂
富士山が見えた

南方の景色が素晴らしい。少しわかりづらい登山道を進み数分で西峰へ。ここには標識も三角点も何も設置されていない。

笠取山(西峰)山頂

さらにわかりづらい登山道の先に中峰があり、埼玉県と環境庁の名が刻まれたやや朽ちた標識と三角点がある。

笠取山(中峰)山頂

さらに5分ほどアップダウンを繰り返すと、最後の東峰に到着。

笠取山(東峰)山頂

これでやり残した目的は達成。北西の空に灰色の雲が増えてきたため水干を経由して早足に下る。笠取小屋では案の定、数頭の鹿が餌を求めてうろついていた。雨に降られる前に下山。今回は数パーティとしかすれ違わなかったが、紅葉が進めばまた登山客で賑わうであろう。

(記 オヨシ)

北天のタル~三条ダルミ

期 日:2019年9月28日(土)
参加者:そうべぇ

9月28日(土)晴れ
片倉橋ゲート前駐車場(6:00~6:20)-林道終点(7:38)-三条の湯(8:00~8:05)-三岩分岐(9:20~9:45)-三条ダルミ(11:15~11:30)-三条の湯(12:40)-林道終点(12:55)片倉橋ゲート前駐車場(13:55)

9月の会山行で雁坂峠から三条ダルミを計画していたが、三岩分岐から三条の湯へと下った。つまり計画変更をした。雲取山から三条ダルミ、三条の湯はオヨシ、こー平にてつなげていたことが理由だ。とにかく繋がることを目標としていたので問題ないと判断した。しかし、「奥秩父縦走路」と地図上には記載されており、その一部分が欠落していることの気持ち悪さ、心残り、後ろ髪ひかれっぱなしの気持ちがぬぐいきれず、あるいは罪悪感からか、改めてつなぎなおしの計画を立てた。林道歩きの長いことを除けば、楽しい山歩きになるのではないかと思った。この日は、ラグビーワールドカップ日本対アイルランド戦があるので、少なくとも帰りの車でラジオ中継には間に合うように下山したい。この長い林道をいかに克服するか、林道なので力まかせに走るのみ。疲れたら歩き、癒えたら走りの繰り返し。
片倉橋ゲート前駐車場を6時20分に出発。林道の緩い登りを走ったり、歩いたりしながら7時35分に林道終点に到着した。以前はこの林道終点まで車は入れたようだが、落石の危険が増したので、進入禁止となったようだ。林道から眺める沢は水量が多く、激しい流れだ。綺麗な沢だと思った。林道終点から三条の湯まで30分ほどの行程、8時ちょうどに到着。三条の湯からは三ッ岩(北天のタル)経由の周回ルートをとった。高低差約850mの登りである。他の登山者とも会わず静かな登りを楽しんだ。北天のタルには9時15分到着。ここから三条ダルミまでは尾根上で起伏のない平坦なルートとなる。草原上であれば申し分ないのだが、クマ笹の藪を掻き分けながら進まなければならず、思ったほど走れない。登山道も笹におおわれ、足元が見えない。笹に足を取られ滑り、谷側に落ちてしまう危険性もあった。十分に整備されていない登山道だ。奥秩父縦走路は山梨県側の整備は行き届いているが、東京都、埼玉県側はあまり気にされていないように思えた。クマ笹を掻き分けて進むと、視界が開けぽっかりとした草原が目の前に広がった。狼平1752mである。赤トンボがたくさん飛びかっていた。あまりにも気持ちのいい場所なのでしばらくぼぉーっとしていた。三条ダルミには11時15分到着。

三条ダルミ

雲取山までの往復も考えたが下山を急いだ。腹ごしらえをして三条の湯に向かった。途中迂回路があり、登り返さなければならないことは想定外だったが、鹿の親子に見守られながら静かな山歩きを満喫した。三条の湯からは来た道をたどり、片倉橋ゲート前駐車場には13時55分に着いた。
「あかつきビッグバン・トレール」上の奥秩父縦走路はこれで完結。これで心残りも無くなり、さっぱりした。

(記 そうべえ)

双六岳~黒部五郎岳

期 日:2019年9月25日(水)~9月27日(金)
参加者:Lヨッシー

9月25日(水)
新穂高温泉(6:21)-双六小屋(13:10)

三日間の好天が約束された新穂高温泉は早朝より駐車場が満車。平日にもかかわらず登山者が多い。鏡平を経て双六小屋には13時過ぎに到着。テントも夕方には30張りほどになった。

9月26日(木)
幕営地(4:33)-双六岳(5:20)-三俣蓮華岳(6:22)-黒部五郎小屋(7:45)-黒部五郎岳(9:53)-黒部五郎小屋(11:55)-三俣蓮華岳(13:49)-双六小屋(15:33)
 
ヘッドランプを点けて出発する。双六岳の手前で明るくなる。三俣蓮華岳までの縦走路は以前裏銀座を縦走した時に歩いているはずだが、その時は天気が悪く記憶が曖昧である。三俣蓮華岳から黒部五郎小屋に向かう。こちらに向かう人は少ないようだ。黒部五郎小屋から黒部のカール(北面カール)一帯は別天地である。個人的には雲ノ平や高天ヶ原より景観が素晴らしいと感じた。念願の黒部五郎岳の山頂に立つと、太郎平までの縦走路が見えた。

黒部五郎岳

赤木岳までの間は宿題になった。帰路は稜線コースを下る。小屋で一休みして三俣蓮華岳まで登り返す。三俣蓮華岳からは巻道ルートで双六小屋まで戻る。

9月27日(金)
幕営地(5:00)-鏡平(6:45)-新穂高温泉(9:55)

夜明け前に出発する。最終日も良い天気で登って来る人も多い。順調に新穂高温泉に到着、平湯で汗を流してから帰宅する。

(記 ヨッシー)