【A隊】水無川水系高倉沢
期 日:2024年9月14日~9月15日
参加者:L森秀光、小池重憲、勝田浩一
9月14日(土)晴れ時々曇り
千之沢小屋(6:45)~水無川河畔(7:30)~高倉沢出合(7:40)~高倉滝(10:45)~横長巨岩(12:00)~幕営地(標高約1200m地点)(14:50)
八海山ロープウェイ山麓駅に一旦集合し、1台に乗り合わせて千之沢小屋へ。車道は山塊をぐるりと回り込んでおり、30分程の時間を要した。駐車場は広大だが、既に10台以上駐車されていた。到着時準備中だった沢登り装備の数名パーティーは早々に出発していった。我々も、遅れる事10分程で、現地を後にした。
暫くは林道を進むのだが、所々途切れ草付きの道となるので、林道のイメージは余り無い。30分程歩くと、オツルミズ沢が左から流入してくる。この少し先で、鉄柱が立つ辺りが高倉沢出合と思われるが、何処も背丈以上の草叢に覆われ、入渓点の雰囲気が無い。そこで、もう少し先の堰堤近くまで歩いてみたが、道はどんどん川床から離れるばかり。そこで、一旦鉄柱の処まで戻ってみて、草叢を掻き分けて踏み込んでみると、地面が少し掘れ込んでいる。試しに此れに沿って下ってみると、難無く水無川河畔に飛び出る事が出来た。此処を徒渉した後、その直ぐ先上流側が高倉沢出合であった。
出合直後は巨岩が連綿と連なるゴーロ帯となる。15分程遡行すると、釜を持つ5m滝となる。此れは、泳ぎを交えて左岸のクラックに取り付き登る。沢慣れていない勝田の為に、後続はロープ確保。その後も、小滝は随所に出現。特に難しくはないが、ピリリと辛くて面白い。また、所々巨岩が行く手を遮る。此れの乗越には難儀させられた。其の後7m程の滝も現れるが、どれも階段状で問題無。3時間程で此の沢最大の滝である高倉滝となる。10m程だろうか、これも階段状で難無く乗り上げる。この直後が一寸したナメになっているが、ナメは粗此処だけだったろうか?
丁度正午頃には軍艦のような横長巨岩に遭遇。こんな途轍も無い岩が、何処から辿り着いたのだろうか?更にその先で、本遡行中唯一だった雪渓が御目見え。それでも、横目に睨んで、その左脇を通過するのみだった。この辺りから、経験の浅い勝田の疲労が濃くなる。
一旦20分以上休憩してみて、再度歩き始めてみたが、その先で沢全体を覆い尽くす巨岩が出現。此れを左岸から巻いていったが、この巻きが結構厳しくなり、ロープ確保の上での登攀となったが、その途中に再度動けなくなってきた。何とか宥め聞かして、巻き切った河畔が、少し平らになっていたので、本日は此処でテント泊とする事になった。
平らといっても、石ころが散在し、このままでは良好とは言えないサイト。全員で大き目の石を取り除き、均してみると、結構快適なテン場を拵える事が出来た。不幸中の幸いであり、結果としては却って悪くなかったかもしれない。楽しい宴会を楽しんだ後、21時頃には就寝した。