期 日:2019年7月6日(土)~7月7日(日)
参加者:Lレー子、ヨッシー、みの、りこ、オヨシ、たちこ、おとっつあん
7月6日(土)曇り
相模原(5:00)=七倉(9:00)-小町合流(14:30)-天狗の庭(15:07)-船窪小屋(16:00)-幕営地(16:15)
まだ梅雨も明けず、数日前からの天気予報は思わしくないため、奥秩父の代替案も作成してあったが、直前になり予報がやや好転したため予定通りとする。種池から赤沢岳、針ノ木岳をトレースするA隊と一緒に2台で相模原を出発。安曇野の道の駅でヨッシーをピックアップして七倉へと向かう。A隊はB隊を降ろして、車2台で扇沢に移動。これから登る七倉尾根は10日前にヨッシーがブナ立尾根から不動岳を登り、下っているので、心強いガイド付きである。
この日は曇りだが雨に降られることなく9時に出発。登り始めてすぐにりこが遅れ始める。共同装備は持っていないため、行動中使わない個人装備をみんなに振り分けて持ってもらうが、それでもパーティは二つに分かれてしまい、りこ、レー子からは先行メンバーは全く見えない。梯子が連続する鼻突八丁になんとかたどり着いたが、翌日の行動を考えると2人でここから下山したほうが安全であり、他のメンバーに迷惑を掛けずに済むと考えヨッシーと携帯で相談する。ヨッシーたちは既に天狗の庭まで上がっており、その先は緩やかになるとのことで、みのさんがサポートに下りてくれることになった。みのさんにりこのザックを持ってもらい、ゆっくりゆっくり登る。みのさんのザックがデポしてある天狗の庭からは、みのさんはザックを2個背負ってしばらく進む。間もなくテント場に着いたオヨシが戻って来てザックを持ってくれた。ようやくたどり着いた船窪小屋で温かいお茶をいただき、ほっと一息つくことができた。テント場はまだ先なのでゆっくりもしていられない。
テント場に着くとまだ雪渓が残っており、雪のない場所にギリギリ2張りのテントを既に張ってくれていた。りこをテントで休ませ、ちょっと寒いが外で食事の準備をし、開宴。会山行で初めての小屋泊りであるA隊からメールが入り、新越山荘はほとんど貸し切り状態らしい。翌日の行動については朝の天気、体調を考え決めることとして就寝する。
7月7日(日)雨
幕営地(5:00)-七倉岳(5:25)-七倉乗越(6:25)-北葛岳(7:25)-北葛乗越(8:25~8:35)-蓮華岳(10:40)-針ノ木峠(11:30)-大沢小屋-扇沢(14:10)
夜中テントを叩く雨音は大きく、かなり降ったようだ。狭い場所のためフライをしっかり張ることができず、端に寝たおとっつあんは大分濡れたらしく体調がすぐれず、朝食を食べることができなかったが、りこは朝食も食べ、体調に問題はなさそうだ。パーティを分けることも考えたが雨の七倉尾根を下るのもリスクが高いため、今日もりこの装備をみんなに振り分けて、計画通り針ノ木峠を目指すこととする。
雨の中テントを撤収して出発。
せっかくの稜線歩きも雨とガスで何も見えない。今日はパーティが分かれないようにペースを落として進んでもらう。
北葛乗越からは鎖場がはじまり、下りのルートとして使うには神経を使いそうだ。鎖場も終わり、そろそろ蓮華岳かと思うが、山頂は広くガスでまわりの景色が何も見えないため、なかなか着かない。A隊の現在地が気になるが、今日は携帯もうまく繋がらない。山頂らしきピークに3人の姿が確認でき、A隊がりこを心配して迎えに来てくれたと思い、大きく手を振るが反応がない。山頂に着くと残念ながら別のパーティだった。
大沢には雪渓が残り、大沢右俣を登り滑った時の感動を思い出す。鎖場を過ぎた頃から結局パーティはまた二つに分かれ、そろそろ針ノ木峠かと思う頃、前方から歓声が聞こえた。A隊と合流できたようだ。遅れて我々も到着。特にB隊を待ってくれていたわけではなく、偶然出会えたとのこと。偶然でも出会えてよかったと、一緒に記念写真を撮り、アイゼンを着けて下山開始。針ノ木の下りはいつもスキー板を履いているので、あっという間に扇沢に着くのが常だが、残念ながらもう雪渓は大沢小屋よりだいぶ上で割れており、途中で左の登山道に逃げ、大沢小屋からは沢沿いの道を下った。途中ピンクの花をつけた木がたくさんあり、そうべぇさんがヨッシーに名前を聞くが、「知らん!」と言われてしまう。後日調べてみると、タニウツギと言う花のようだ。道路に出て扇沢に到着、雨の1日は終わった。
いろいろあったが、ヨッシーの不動岳も含め、なんとかこの長い手強いルートを手分けして繋ぐことができて本当に良かった。暁ビッグバンド・トレイルに現実味が出てきた。
(記 レー子)