槍ヶ岳・三俣蓮華岳 DAY2

【A隊】槍ヶ岳・三俣蓮華岳
期 日:2024年8月10日~8月13日
参加者:Lコイケちゃん、レジェンドM、おんちゃん

8月11日(日)晴
北鎌コル(5:00)~天狗の腰掛(6:30)~独標のコル(7:20)~独標(8:20)~北鎌平(10:50)~槍ヶ岳山頂(12:30)~殺生ヒュッテ(14:20)幕営

2日目北鎌のコルで出発前に

朝はしっかり明るくなってから行動をスタート。気分的に緊張感漂う中いきなりの急登。足元が定まり切れないので、常に3点支持の格好だ。通常の山道ならなんて事の無い斜度も、北鎌と云う緊張感からか自身でも慎重に歩いていると感じる。昨日の滑落した際にしこたま打ち付けた臀部は幸い腫れることもなく、痛みも昨夜より和らいだ。ただ、深夜の寝返りには閉口した。寝返りを打つたびに臀部が痛み右側を向いて寝付けない。テントの中でも、普通に座るとひどく痛んだ。とはいえ、すでに本番が始まってしまっているので、痛いとも言っていられない。昨日詰め上げで迷ってしまったことも、メンタル引きずりパーティの最後尾を何とか付いていった。
いくつかの小ピークを過ぎるとみるみる迫る独標は大きく圧し掛かり、登れるのだろうかと不安は募る。
独標が大きくのしかかる独標が大きくのしかかる

独標のコルで先行していたオレンジヘルメットのH山岳会に追いついた。ソロシステムで直登するという。このために30mロープとグリグリを使って三つ峠で訓練してきたと言う割には不安そうだ。再会を約束して我々は巻道へ。右側のFIXロープで迂回し、踏み跡が薄くなってきた辺りで尾根に向かって直登した。尾根に出ると独標を通り過ぎてしまっていたので、5分ほど戻り独標を踏んだ。槍ヶ岳がまだまだ遠くに見える。いくつもピークを踏みそのたびに槍ヶ岳が大きく迫る。遥か後ろを見るとオレンジのヘルメットが見えた。どうやら無事に直登できたようだ。少し安心した。北鎌平で休憩北鎌平で休憩

そのまま大きなピークのP15を右側に巻いて詰めると、そこは北鎌平であった。槍ヶ岳の大槍がものすごい迫力で迫る。大きな岩のガレ場を西側に向かって詰め、岩の上の薄い踏み跡をたどるが、山頂への取付きが果たして合っているのか不安でいるとレジェンドMさんから「ハーケンがあるはず」とのアドバイスがあった。ロープやスリングなどの残置物を目安になるべく体の露出の少なそうな個所を選んで上った。ロープを出すか悩む個所もこのメンバーならとそのまま強行した。ラスボス大槍ラスボス大槍

ふと見上げると、沢山の登山客がこちらを見ている。そこが槍ヶ岳の山頂であった。詰め上げると、山頂では他の登山者が拍手で迎えてくれた。みなすごいなと褒めてくれるが、あまり皆に言われるので、少し恥ずかしい。山頂での記念写真は、我々と山頂直下で追いついてきたオレンジヘルメットのH山岳会、そして金沢から来た昨日北鎌の出会でテントを張ったソロの青年と写真を撮った。ツアーの団体が来ていたので、槍ノ肩まで降りるだけで30分ほどかかった。すれ違いざま登っている人に聞くと登りはすでに50分待ち。この調子だと山頂まで2時間は掛かりそうな大渋滞。自分たちも登っておいてなんだが、槍ヶ岳の人気はすさまじい。北鎌に取り付いている間は8人しか出会っていないので、人と見ると皆仲良くなる。こっちのルートが行けそうだよとか、ここ行くと直登だよとか情報交換をしているうちに皆仲良くなるが、山頂以降は人とすれ違っても挨拶すらまばらだ。都会ですれ違う人にあいさつする人は皆無だが、そんな感じだ。
肩へ降り幕営計画であった槍ヶ岳山荘テン場はすでに満員御礼。西鎌尾根のテント適地を探すつもりだったが、皆疲れ切っており一つの目標が達成されてしまうと馬力が出ない。大人しく殺生ヒュッテで幕営した。久しぶりにたくさんの人の気配に囲まれて安心だ。
頂上頂上!

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