タグ別アーカイブ: 谷川連峰

<地理>三国山脈の三国峠から清水峠まで
<主要な山>谷川岳、朝日岳、白毛門、仙ノ倉山、平標山

平標山~仙ノ倉山

期 日:2019年11月2日
参加者:いずっこ、他1名(非会員)

11月2日(土)晴れ
相模原=登山者用駐車場-松手山登山口(11:01)-鉄塔(11:53)-平標山(13:39)-仙ノ倉山(14:22)-平標山の家(15:53)-登山者用駐車場(17:30)

朝、北野駅で同行者をピックアップし、圏央道、関越道、国道17号を経由して平標山登山者用有料駐車場に予定より1時間近く遅れて到着した。ここは紅葉スポットとして有名なドラゴンドラの乗り場がある苗場スキー場のすぐ近く。そして時季は紅葉シーズン。冷静に考えれば道路が混まないはずがない。1時間遅れで到着できたのはむしろラッキーだった。計画していたのは南側の平元新道から入り、平標山ノ家を経由して平標山へ登って、仙ノ倉山までピストンし、北側の松手山コースで下るルート。1時間遅れてしまったことにより、駐車場に戻ってくるのは日が落ちた時刻になってしまうことが想定されるため、林道歩きが1時間ほどある平元新道を帰りにするほうが良いと判断し、逆ルートに変更して歩き始める。駐車場も、駐車場に設置されているトイレも、取りつきまでのルート表示もよく整備されている。取りつきは長い階段から始まる。傾斜は急だがここもしっかり整備されているので歩きやすい。最初のポイントである鉄塔まで来ると笹原が広がっている。そこからはなだらかな登りが続く。途中、トレイルランナーに対する注意喚起の看板がいくつもあった。見ると「谷川連峰ではランナーは風当たりを強く受ける立場…」と書かれている。私はトレランに対してあまり良い印象を持っていないが、ここまではっきりと書かれている看板を目にするとなんだか不憫に思う。今回の山行では遭遇しなかったが、普段はランナーが多いのだろう。トレランをしない私でも走り出したいと思うほど気持ちの良い登山道だ。

平標山までの登山道

平標山に到着後そのまま仙ノ倉山に向かう。

平標山から仙ノ倉山を臨む

平標山も仙ノ倉山も個人的には全く興味の沸く山ではなかった。今回も同行した“山の師匠”が以前から「いつか谷川岳から仙ノ倉山、平標山まで縦走したい」としきりに言っていたことで仙ノ倉山という200名山を知った。

仙ノ倉山山頂

平標山と仙ノ倉山の往復もトレランには最適なコースに感じた。平標山から山ノ家まではほとんどが階段だった。

山ノ家からの展望

標高差が300m強ある階段を一段ずつ下っている途中、逆ルートにして良かったとつくづく思った。山ノ家は明日が小屋終いとのことで、豪雪地帯の越冬準備で忙しそうだった。登山道を下り、別荘が立ち並んでいる林道を歩き、駐車場に戻ったのは夕暮れ時だった。ヘッデンを使うことはなかったが、総じて今回のルートで良かった。
この後、巻機山近くの宿に移動し、南アフリカとイングランドによるラグビーワールドカップの決勝を見終わってから、翌日の登山に備え床に着いた。

(記 いずっこ)

上越 ナルミズ沢

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つめの草原地帯でご満悦のコバさん

【日時】2018年8月25日~26日
【天候】25日晴れのち曇り、15時頃から雷雨で増水 26日ほぼ平水に戻る、晴れのち曇り
【メンバー】こまみの(L)、コバさん
【行程】
25日 宝川温泉先駐車スペース(7:30)-ゲート-ウツボキ沢出会、広河原(11:00)
-大石沢出会付近(12:30)、幕営
26日 幕営地(6:00)-二股(7:30)-大烏帽子山コル(8:50)
-ジャンクションピーク(10:30)-朝日岳分岐(10:45)-大石沢出会(12:10)
-広河原(12:50)-駐車スペース(15:10)

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広河原で沢支度するコバさん

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快適な幕営地

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魚影は濃いのにまたしても釣れず、落ち込むコバさん

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なめ滝でご満悦なコバさん

会山行 谷川岳周辺

東尾根3
山域 谷川岳周辺(一の倉沢衝立岩中央稜、東尾根、馬蹄形縦走、天神尾根)
日程 2017年10月7日(土)〜8日(日)
メンバー
(一の倉沢衝立岩中央稜)岳(L)、みの
(東尾根)のり(SL)、わたゆき、ふみ、なべたけ(L)
(馬蹄形縦走)こば(L)、しょうご
(天神尾根)会長(L)、会長夫人、ちじい、  さつき、仰平
10月会山行は、毎年恒例の谷川周辺。お天道さまとのタイミングが合って、4パーティーに分かれてまずまず充実の山行になりました。

東尾根シンセンのコル付近 紅葉最高でした!
東尾根シンセンのコル付近
紅葉最高でした!

シンセンのコル近く

東尾根隊のメンバー
東尾根隊のメンバー

 

登攀終了してテールリッジを下山するみのさん
登攀終了してテールリッジを下山するみのさん

 

なにかカッコイイ岳さん
なにかカッコイイ岳さん

 

大渋滞天神尾根
大渋滞の天神尾根

 

不死身の中年、こばさん
不死身の中年!こばさん

みなさま、おつかれ山でした!!

3月会山行:谷川 雨ヶ立(雪洞訓練)

2017年3月4~5日
メンバー 山スキー隊:Lレー子、ガク、こばち
ワカン隊:SLちじー、なかはる、なかえつ、さと、ひろし、のり

3月4日(土)快晴
宝川温泉(10:55)-板幽橋(13:00)-940m付近・雪洞堀(13:30-16:30)

橋本駅6時20分集合、2台に分乗して宝川温泉に向う。
渋滞もあり宝川温泉を出発したのは11時近くなってしまった。

本日は9人分の雪洞を掘らなければならないため、13時には掘り始める予定で出発。
山スキー3人はスタートから板を履くが、ワカン隊はしばらくつぼ足で進む。

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昨年は異常な渇雪だったが、今年はほぼ例年並の積雪と思われ、しばらく歩いて全員ワカンを履いて進む。
今回初めてワカンを履くメンバーもおり、装着に多少手間取る。

林道を進み、トンネル手前で板、ワカンを外す。
例年通りトンネル内には氷筍が生長していた。

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板幽橋手前から林道を離れ、30分ほど登ったところで3m以上の積雪、何とか掘れそうな場所を見つけて作業開始。
9人寝られる雪洞をつくるのは難しいので、3人用のイグルーと6人用の雪洞を作ることとする。
6人用は作業効率のため、入口2ヶ所から掘り進めることとした。

初めは比較的やわらかい雪のため、例年より早く掘れるのではと思ったが、掘り進めるうちに堅い雪になり、ひろしさんのスコップが使用不能となる。

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それでも2ヶ所から掘り進めた雪洞はずれることなく貫通した。
「黒部の太陽」のような屈強なおじさんたちのがんばりで、なんとか日が傾く頃には9人の今宵の宿が完成した。

今回雪洞が始めてのメンバーもいたが、みんな雪遊びをする子供のように楽しそう。

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きっと病み付きになることだろう。

3月5日(日)快晴
雪洞(6:20)-稜線(8:30)-雨ヶ立山頂(スキー隊9:20、ワカン隊9:35-9:50)-11:10雪洞11:40-13:00宝川温泉

4時起床。外は薄っすらと降雪があったが、雪洞内は寒さを感じることなく快適に眠れた。
不要な装備を置いて5時30分出発の予定だったが、人数が多いと出発に手間取り、結局6時を大幅に過ぎてしまった。
特に積雪期は体を冷やさないためにも、早く出発する訓練も必要と思う。

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登りはやはりワカンより山スキー有利で先行するが、モナカ雪で帰りはどうなることやら・・・。
雪質が良ければ最高の急斜面を登り、雨ヶ立山頂から南東に派生する尾根上に出る。

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山頂にて。

約3時間の登りで山頂に立つ。雲ひとつなく、谷川から朝日、巻機、上越、尾瀬の山々までぐるりと眺めることができ、穏やかな天候に感謝。

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山頂からの展望を堪能した後、山スキー隊はみんなの注目をあびて滑降開始。

今回ガク君は登山靴で山スキーに来ており、登りは急斜面のキックターンも問題なくこなしていたが、滑りはやはり厳しい。

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はい、厳しかったです。 by 岳

 

雪質も上部はモナカでなかなか手強く、ガク君早々にスキーを断念してワカンに履きかえたようだ。
こばちさんも大きな体で豪快に転んでいる。

やはり3月の雪は一番難しい。
ひとりソリ隊のひろしさんが楽しかったかどうかは分からない。

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どうも楽しんでいたようです。

 

登りで尾根上に出たとき、帰りの下降点を見失わないように赤布をつけておいたが、それでも快適な斜面を選んで滑っているうちにワカンの登りのトレースを見失い、赤布を付けた地点より下まで滑ってしまった。
この辺りやや複雑な地形のため注意が必要。

だんだん気温が上がって雪は重くなり、湿雪用のワックスを塗って重雪のバーンに飛び込む。
尾根も狭まり、樹間も密になり、とうとうこばちさんも板を脱いでしまったようだ。

それでも約1時間でみんな雪洞に帰り着いた。
雪洞を撤収してひと滑りで林道だが、荷物が重くなり、転ばないように慎重に滑る。
林道に出てからの山スキー隊は快調に飛ばして真っ先に車に到着。

次々とワカン隊も笑顔で到着。

天候に恵まれて最高の春山と雪洞を楽しむことができました。願わくば来年はもう少し山スキーの人数が増え、技術も向上し、ワカン隊に負けないこと。

(記 レー子)

11月会山行 白毛門〜朝日岳

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【山域】谷川連峰 白毛門〜朝日岳
【期日】2016年11月5日〜11月6日
【参加人数】2日組:7名
日帰り:4名
【活動報告】
久しぶりの大所帯の山行となった。2日組は早朝(6時30分)橋本駅に集合し、岳デリカにて出発。
7名とその荷物、岳デリカはその期待に見事答えてくれた。紅葉のシーズン、そして快晴、この2日間は行楽日和とメディアの天気予報は賑わい、私たちの心も逸るはやる、膨らみ、気持ちはもはや登山ではなく観光気分であった。当然のように高速道路も賑わい、土合橋の駐車場には9時50分に到着した。
10時20分に登山口を出発。ちょっと遅い出発ではあるが、天候の崩れはないことは確信できたし、テントも2張りあるので、心配は無い。今回は2日組7人での行動であり、新人の参加もあることから、3人と4人の2パーティに分け歩き始めた。紅葉の森を、ゆっくりと登り始める。赤や黄色に色ずいた木々は鮮やかだ。これから厳しい冬を迎えるための最大の見せ場だろう。3人の元気組(岳、ジャイアン、ジャイ子:そうそう、なぜかいつもはフーちゃんと呼ばれているお姉ー、この日ジャイ子になった。)
この元気組は、紅葉のトンネル尾根をどんどん高度を稼ぎ、アッと言う間に私たちの視界から消えていった。
私たち、のんびり組はゆっくりと登る。山も紅葉も逃げません。紅葉の間から見える谷川岳の荒々しい岩肌は印象的だ。雲ひとつ無く、風も無く穏やかな天候に恵まれ、疲れも感じない。みんなもそうだろうな。

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白毛門まではまだ遠い。13時50分松ノ木沢の頭に到着。元気組は白毛門手前の尾根を軽快に飛ばしている。森林限界を過ぎているので周りがよく見渡せる。15時白毛門到着。元気組が待っていた。笠が岳、朝日岳の展望が良い。10年以上前の12月に朝日岳まで行ったが、雪と風がひどく、辛かったことしか記憶に無い。こんな展望なのかと改めて感動した。谷川の峰々も素晴らしい。元気組には先を急いでもらう。時間は平等に割与えられているのだ。

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日没まであと2時間、なんとか暗くなる前に笠が岳の避難小屋に入らなければ。
のんびり組を少し急がせ、笠ケ岳の最後の登りを楽しむ。さすがにみんな疲労が溜まっているようで、ペースは上がらない。それも谷川の峰々に沈みゆく太陽と黄金色に輝く熊笹、いつまでも見ていたい風景が今ここにある。これも一因か。17時00分笠が岳山頂到着。同時に太陽は谷川の峰に沈んだ。

 

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さーぁ、飲むぞ。

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呑んだくれてます、わたしたち。

6日は、避難小屋から朝日岳往復して下山を計画していたが、雨模様であり視界がほとんど得られない。
楽しく無いので、朝日岳はやめて下山することにした。7時00分に雨の中を下山した。

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松ノ木尾根に向う途中から、人の叫ぶ声が聞こえた。日帰り組の4人だった。天気が悪い中、よく登ってきたもんだ。2日組は色々な天気に巡り会え、楽しんだ。 あぁ、今日もいい天気だった。
しまった、11人での集合写真を撮り忘れたあぁぁ。ごめんなさい日帰り組の皆さん。

会山行 谷川岳主脈縦走

DSCF6297【山域】谷川岳〜平標山 谷川岳主脈縦走
【期日】2016年10月8日(土)〜9日(日)
【参加】sobe,Komachi
【報告】
10月会山行は沢隊、岩隊が悪天が予想されたか中止となった。尾根隊は一人になっても、悪天でも行くと密かに小さな闘志を燃やしていました。Komachiの参加が決まり、勇気100倍。
東京始発の新幹線で上毛高原へ向かう。10月の紅葉シーズン、それに3連休でもあり、さぞ新幹線ホームは登山ザックを背負っている登山客で混雑していると思いきや、がらがら状態。上毛高原で谷川岳ロープウェイ行きのバス停も誰も待っていない。バスの中もがらがら。谷川岳ロープウェイ駅もがらがら。天気が悪くなることが予想されているため、敬遠したのかな?とKomacchiと話しながら天神尾根を歩き出しました。
天神尾根は昨年のこのシーズンに下りで利用した。その時の賑やかさに比べるとなんて静かな山行なんだろうと思う。女王さまは「あんな混雑したところはイヤだわ」なんておっしゃていたようだが、全くの静かな山。
ロープウェイを降り天神尾根を肩の小屋に近くなった頃からガスは晴れ始めた。ところどころ景色が見える。
谷川岳山頂は、相変わらずガスの中。おまけに強風。写真を一枚撮り、そそくさと肩の小屋へ向かう。

 

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ここから、万太郎山方面へと向かう。この頃から、ガスは完全に上がりあたりは秋の谷川岳風景そのものである。こんな景色の山は他には無いだろうな。熊笹のグリーンと黄色く色ずいた草、この草原状の尾根を延々と歩く時が来ることをずーと前から待っていた。風は強いが南からの風で暖かい。時折、動物の匂いが鼻につく。「Kobaさんででも潜んでるんじゃないの。なんてたって体力はケダモノ級だからね。」軽口を叩きながら縦走路を堪能しながら歩く。気持ちが良い。オジカザワノ頭直下は岩場であり、痩せ尾根、結構緊張した。俎くら山稜はかっこいい。草原状の尾根に大障子避難小屋が見えてきた。13時25分避難小屋に到着。水場までKomacchiは水汲みに出かた。その後当然のようにど宴会が始まった。18時就寝。

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翌日は土砂降りと強風の中小屋を出た。明るくなるのを待ち5時40分出発。昨日とは打って変わり景色は何も見え無い。その代わりに強風を雨が歓迎してくれた。昨日の宴会で火照った頭と体を冷ますにはちょうど良い。これも山なのであり、今日もいい天気だった。様子がわからない中、幾つもの峰を登り、また下る。たまにガスが晴れ遠くに見える山頂。まさかね、と思うが、登山道はそっちの方向に伸びている。気持ちが萎えそうになると、ガスが隠してくれた。遠そうで近い峰々。山の大きさに比べると人なんてとんでもなく小さい。山は動けないが、人は動く、進む、目的に向かい。仙ノ倉山から平標山までは体を隠すところがない。強風と雨が容赦なくいじめてくれた。がまん、がまん、人はがまんというものを知っているのだ。12時15分平標登山口バス停に到着した。

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谷川岳 一ノ倉沢 南稜

【日程】7/23(土)

【メンバー】navetake,yamaken,gaku(CL)

22日(金)22時30分 yamaken宅を出発。
土合駅着は24時過ぎだったか、3パーティー程が先に休んでいた。
噂通り待合室は閉鎖されている。
我々も早々にシュラフを広げ休む。

3時土合駅を出発。慰霊碑そばの町営駐車場は閉鎖されていた。
ベースプラザに駐車し、一ノ倉沢への歩みを進める。
小雨だったように思う。

計画書を持ってくるのを忘れ、登山センターの備え付けの紙に記載し提出。
(後で会長宅にお叱りのお電話を頂いたそうです。関係各所の皆様、大変、申し訳ございませんでした。)

一ノ倉沢へ向かう。
出合いに到着する、テントは一張もない。
空は白みはじめているが完全に雲の中、一ノ倉沢も霧に隠れて全く見えない。

このまま撤退するのも残念なので、トイレの屋根で雨をしのぎ、しばらく天気の様子を見る。

男女二人組のパーティーが通り過ぎていった。
「おぅ、マジで行くのか」
すぐ戻ってきた、話しかけると今日は撤退するとのこと、なぜかホッとする。

欧米人の二人組が来た。
1人はTシャツ、短パン、強そうだ。
もう一人はニューバランスのスニーカーに黒のスリムジーンズ。
聞くと変形チムニーにトライするそうだ。欧米人の感覚にビビる。
なんの迷いもなく2人は一ノ倉沢に入っていった。

僕等はまだ行く気にはなれない。
少しづつ視界がよくなっていく。
一ノ倉沢の出合いとトイレの前を何度も往復する。

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悩み話あうnavetakeさんとgaku。

 

とりあえず、テールリッジ取付、南稜テラスを撤退の判断ポイントと決め進むことにした。
雪渓は皆無。

ひょんぐりの滝近くの下降地点に来ると先の欧米人パーティーがいた。
意外に遅い。欧米人パーティーを追うように僕等も懸垂下降する。
3人パーティーなのでやはり時間がかかる。

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ボロボロの残置ロープで下降する欧米人パーティ。

 

テールリッジ取り付き少し上で欧米人パーティーが手こずって何やら叫んでいる。
やはりスニーカーはさすがの欧米人でも無理があるようだ。

僕等はスタスタと追い越して行く。
僕が先頭を行く。
yamakenさんがすぐ後を着いてくる、なぜかプレッシャーを感じて、息が荒くなる。
ロープが重いのか、アプローチシューズが摩耗してフリクションが効かないのか、ペースが上がらない。
navetakeさんにトップを時々変わってもらう。
リーダーとしては情けないことだ。。。

今度買うアプローチシューズは岩場以外では履かないようにしよう。
本チャンで役立たずでは意味がない。

テールリッジも終わりを迎え、中央稜取り付きに。昨年よりは濡れていないように思える。
南稜テラスまでトラバースすることにした。
相変わらずの草付きの嫌らしさ。滑り落ちたらどこまで行くのだろう。

南稜テラスまで来た。

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南稜テラスから烏帽子スラブ。

ここは昨年より濡れているように思えた。
正直な所少しも登りたくなかった。
しばらく逡巡する。

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これ登る天気じゃないっしょ・・・。

 

振り返って南稜を見上げると、なぜか、登りたくなって来た。

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南稜テラスから南稜を見上げる。

行こう。yamakenさんにも南稜を経験してもらおう。
navetakeさんという心強い大先輩もいる。
少しぐらい濡れていても登れるだろう。昨年も登れてるし。

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行ってきまーす!

 

1ピッチ目、フェース Ⅳ-。
僕リード。
ビシャビシャだ。
昨年よりもすごく悪く感じる。
足が特に良くない。
がまぁ問題なく登る。

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やったるでー。

 

2ピッチ目チムニー Ⅳ- 僕リード
昨年は濡れているこんなとこリードで登れる気がしなかった。
でもきちんと登れた意外と楽しめたように思う。

3ピッチ目フェース Ⅲ+ 僕リード
ムーブ的には単純ですが、
意外と足場が濡れてヌメリがなんともいやらしかった。
沢靴持ってきたかった。

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すいすい登るyamakenさん。登攀力は全く問題なし!

 

4ピッチ目草付 Ⅰ〜Ⅱ 僕リード
特に問題なく登る。
navetakeさんからそろそろリードしたいバイブレーションがロープづたいに伝わってくる

5ピッチ目フェースからリッジ Ⅲ navetakeさんリード
6ピッチ目馬の背リッジ Ⅳ- navetakeさんリード
navetakeさんがぐいぐい登る。
昨年は1ピッチ切ったところもそのまま行った。
フォローは楽だー。
丁度、日が出てきて岩も乾いてきて、高度感のあるリッジを楽しんで登攀した。

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多分、滝沢方面。

 

7ピッチ目 フェース Ⅳ 僕リード

昨年は疲れきって登れなかったピッチ。
今年はトライ。
それなりの緊張感はあったし、時間もかかったように思うが、問題なく登れた。
純粋に嬉しい。

下には6人位の男女混成2パーティーがいた。

6ルンゼの下降用支点が3m程奥にあった。
支点を僕から下降する。
昨年はハーケンがぐらぐらで気持ち悪かったが、
今年は新しいボルトが打たれており安心して降りれた。

4ピッチ目草付きの終了点から下には他パーティーもいなかったため南稜を下降。
なんとか南稜テラスまでたどり着くが懸垂の時間がかかり過ぎだ。
少しじれったい。

ここからテールリッジ下降点までトラバースするが、
濡れていてかなり状態が良くないため、ロープを2回程出した。

テールリッジの下降では昨年はアプローチシューズが新品だったためフリクションばっちりだったのだが、
今回は随分摩耗してしまったらしく、滑って恐ろしく、中々前の2人に追いつけなかった。
テールリッジ途中の岩場ではプルージックでFIXロープに確保しながら降りていった。

ひょんぐりの滝を越えて沢に降りるともう一パーティと出会った。
中央稜を登る予定が違うルートに取り付いて苦労したそうだ。

結局ベースプラザに着いたのは20時50分頃。
18時間の行動時間となった。
南稜でこんなに時間がかかっていたら、他のルートでの時間が思いやられる。
もっともっと一つ一つの行動を素早く行うようにしなければいけない。

もっともっと経験積んで修行せねば!

谷川岳:西黒尾根:10月会山行

【日程】10月11日
【メンバー】会長/殿下/そうべえ/森麻呂/navetake/watayuki/ふーちゃん/ざきやま/岳
【天候】曇
【行程】西黒尾根~谷川岳~天神尾根~天神平=ロープウェイ

●そうべえさん作:暁THE MOVIE:西黒尾根編

●森麻呂さんのBlogはこちら
悪天でも一先ず登ってみるべし 谷川岳・西黒尾根

天候不良のため、東尾根隊も合流して西黒尾根へ全員で登りました。
暑い雲が幕を開けると、紅葉の木々のショータイム!
シャッターを切る間もなく、変わり続ける神秘的な光景を背に登る岩稜。
標高1000~1300mの紅葉の森。素晴らしい景色でした。

天気が悪くても、とりあえず、現地まで行く。
自然のリズムを受け入れて楽しむ。

日がでている時間は、ほとんどありませんでしたが、「いい天気というのは、必ずしも晴れているということではない」というのを実感しました。

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谷川岳一ノ倉沢

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【日程】平成27年7月19日(日)
【メンバー】gaku、なべたけ(L)
【行程】一ノ倉沢出合3:30頃~テールリッジ~凹状岩壁取り付き5:10頃~南稜登攣開始6:00~最終ピッチ基部9:15頃~6ルンゼ懸垂下降~本谷バンド11:30頃~南稜テラス12:10~12:30頃~テールリッジ~一ノ倉沢出合14:20
【行動記録】台風11号の影響を受けて、前日、前々日に降雨があり、特に前々日は豪雨があったようだ。
日程をずらして、凹状岩壁ルートを狙ったが、取り付きは染みだしのために全面的に濡れており、早々に戦意喪失してしまった。
南稜に転身したが、ルートの70~80%が濡れている状態で、一ノ倉のルートを初めて登るgakuさんは苦労されたと思う。(昨年は、凹状岩壁取り付きまで。)
最終ピッチは、やはりまるで降雨直後のような感じで濡れてしまっており、ふたりとも登攣意欲は上がらず。最終ピッチ基部から6ルンゼを懸垂下降することにした。
5~6ピッチほどで、本谷バンドまでおり、本谷バンドからもロープをだして南稜テラスへ上がる。
本谷バンドに下りて2ルンゼを間近に見たのは、初めてだった。ここから国境稜線まで抜けるには、私たちにとっては結構な長旅になることだろう。国境稜線が遥か遠くに感じられた。