タグ別アーカイブ: 八ヶ岳連峰

<地理>長野県と山梨県を跨る山塊で北部と南部に大別
<主要な山>(北八ヶ岳)天狗岳、蓼科山(南八ヶ岳)赤岳、横岳、硫黄岳、阿弥陀岳、権現岳

会山行B隊 赤岳天狗尾根~ツルネ東稜

期 日:2020年2月8日~9日
参加者:Lみの、オヨシ

2月8日(土)曇りのち晴れ
相模原(10:00)=松川IC=美しの森駐車場(12:30)-天女山分岐(13:30)-本谷下降点(14:10)―出合小屋(15:20)幕営

私が入会して間もない一昨年の冬、例会報告で耳にした『八ヶ岳の天狗尾根』という響き。当時はどのような尾根か詳しくは知らないが登ってみたいという衝動にかられたことを今でも覚えている。暁ではここ数年で天狗尾根に二度アタックしている。

2016年3月(ナベタケ、コバヤン、ガク)
2018年2月(ガク、みのさん)

いずれも完登されているが、記録を見る限り、一筋縄ではいかなかったようである。今回の山行では経験者のみのさん先導で挑戦することになった。

昨年の10月にも訪れた赤岳・真教寺尾根の麓である美しの森駐車場から始まる。初日は出合小屋までの行程としたので登山としては遅めのスタート。広々とした駐車場には先行パーティーのものと思われる車が5台ほど停まっていた。冬は営業していない観光案内所裏手の舗装路を西に向かうと、すぐに川俣林道へと入る。今年は雪不足のため林道にはあまり雪は積もっていない。数ヵ所ある分岐付近には道標や看板があるので積雪が多くても迷うことはない。林道の半ばを過ぎた辺りで天狗尾根が見えてくると気分も高揚してくる。

林道から見える赤岳

林道は川俣川に近いので何ヵ所か支流を渡渉する。林道の終盤は樹林帯で、抜けると辺り一面が雪で覆われている地獄谷に到着する。

林道の終点、地獄谷

そこから先は5つの堰堤があり、左岸もしくは右岸のハシゴや階段で越えていく。間もなくすると、初日の目的地である出合小屋が見えてくる。

ぽつんと出合小屋

小屋は2~3テンを5張りくらい設営できる広さだが、既に大部分が使われていた。一番奥に2テンがギリギリ張れるスペースが残っており、そこに設営した。

テントで込み合う小屋の中

翌朝は日の出前に行動開始予定であったので、30分ほど周辺を偵察することにした。仕度を終えたみのさんは一足先に行き、暫くして私も後を追った。小屋から数十mのところに分岐があり、左手が地獄谷本谷(ツルネ東稜)、右手が赤岳沢に通じる。赤岳沢への道を進むと渡渉が数ヵ所あるので早朝は気を付けねばならない。暫く進むと沢の左岸に到達、赤布が見えるそこが天狗尾根への取り付きである。しかし、トレースが沢沿い方面や直登方面へと数本付いており紛らわしい。赤布もそれぞれの方面にあるため、単独行動での偵察はここまでにして小屋へ引き返す。分岐まで戻ると、本谷方面から10名ほどのシニア中心のパーティーが下りてきた。装備からアイスクライミングを楽しんでいたようで、小屋にテントを張っていたのも彼らであった。間もなく、みのさんも本谷方面から下りてきた。日も暮れてきたのでテントに入り夕食と宴の準備。美濃戸でアイスクライミングをしていたA隊が予定時刻を過ぎても行者小屋に着いていないとの連絡があり心配したが、体調がすぐれないメンバーがいて時間を要したとのことだった。一方、出合小屋では例の大人数パーティーが盛り上がっており、遅くまで騒いでいた。我々は翌朝3時起床なので20時に就寝した。

2月9日(日)晴れ
出合小屋(4:20)-カニのハサミ(7:20)-第一岩峰(8:00)-第二岩峰(9:00)-大天狗(9:20)-天狗尾根ノ頭(10:40)-ツルネ南峰(12:00)-出合小屋(14:40)-美しの森駐車場(16:30)

3時過ぎに起床、周りのテントはいびきの大合唱だった。朝食のラーメンを美味しくいただき、身仕度を整える。昨日最後に小屋へ入ってきたご夫婦パーティーも我々と同様に早朝出発のようだ。月明かりもなく、ヘッドライトを付けても視界が悪い。

暗闇の中、行動開始

昨日の偵察を思い返しながら、天狗尾根の取り付きまでは踏み抜きに注意しながら進む。取り付きに到着し、複数あるトレースの中で一番はっきりしていた沢沿いに向かうが、数十mでトレースが消えた。気を取り直して直登方面へ進む。雑草の上に雪がついているため滑って登りづらい。赤布の間隔が広いためか、先行者の道迷いで付けられた分岐トレースが相当あった。方位や地形を確認しながら暫く樹林帯の中を進む。取り付きから1時間ほど経つと左右が切れ落ちたナイフリッジに出るが、暗闇で周囲の様子が全く確認できない。

注意してナイフリッジを歩く

6時を過ぎると徐々に明るくなってきたが、まだまだ急登は続く。出発から3時間で岩稜帯に到着、カニのハサミが見えてきた。

カニのハサミ

確かにハサミ以外のネーミングが思い浮かばないフォルムだ。ハサミの間を直登することもできるようだが、我々は登ることなく左から巻く。続く10mほどの岩壁はダブルアックスで難なく登る。間もなくして一つ目の核心部である第一岩峰に到着。ここは岩壁を直登して稜線に抜けるルートと右手方向にある残置ロープを使ってトラバースしてから30mほどのルンゼを登るルートがある。今回は後者を選択。草の上に積もった雪はしまっておらず、トラバースすら不安を感じる。みのさんが先に行き、私は残置ロープ終端の立木でセルフビレイを取って待機した。

中央付近に見えるのが残置ロープ

ルンゼの頂上にある立木から40mロープを降ろしてもらう。みのさんから合図があったのでセルフビレイを解除してルンゼに向かうが、ロープの末端がどこにも見当たらない。見上げると5mくらい上の出っ張りに末端が引っ掛かっていた。慎重に登って末端に近付くが、足元が安定しない。さらに末端だと思ったものはロープの途中がU字になったもので、末端そのものはさらに5m上にある。ひとまずロープのU字部分を手に取り末端を引き下ろしたところ、急にロープが上がり始めた。どうやらみのさんが引き上げの合図を送ったと勘違いされたようだ。ルンゼで私の身体は反っており、焦ってストップの声も出せない。何とかハーネスにロープを括り付けカラビナで補助的に固定するのがやっとだった。第一岩峰を登りきり、安全な場所でロープを外す。みのさんからロープの取り付け方がおかしいことを指摘されたので事情を説明した。声で合図を送ることが基本だが届きづらいときもあるため、代替手段も事前に擦り合わせておく必要がある。ロープを片付けていると小屋で一緒だったご夫婦パーティーが登ってきた。我々は邪魔にならぬよう先を急いだ。
続いて5mほどの岩峰が立ちふさがる。無積雪期ならロープなしで直登もできそうだが、今回は右から巻くことにした。足元の雪が想像以上に緩く、切れ落ちた右手側に寄らないよう慎重に進む。無事に通過すると、その先には第二岩峰と大天狗がそびえ立つ。

第二岩峰(左)と大天狗(中央)

第二岩峰は右から巻けるので難易度は低い。

第二岩峰を右から巻く

次はいよいよ大天狗、二つ目の核心部である。ここは岩壁を直登して大天狗の頂上を目指すルートと右手に少し下りながらトラバースして東側の狭いバンドに上がるルートがある。今回は後者を選択し、雪面をトラバースしてバンドの下に向かう。体感的にはほぼ垂直の岩壁を10m近く登らねばならず、万が一踏み外すと相当な距離を滑落しそうな場所である。まずはみのさんからアタック。思ったよりアックスの引っ掛かりが悪く、一手一手慎重に登る。少しハングする箇所があり一瞬ヒヤッとする場面もあったが、無事にバンドに到達。すぐに支点構築しロープを降ろしてもらう。安全確保されているがアックスが頼りなく、今回の山行で一番恐怖を感じた。バンドに到達して安堵したが、肝心のセルフビレイを取り忘れていた。いかなるときも気を緩めてはならない。小天狗を過ぎた辺りの開けた場所で一休み。大天狗と小天狗の間から富士山が見える、なんとも言えぬ絶景だ。

大天狗(中央)と小天狗(左)と富士山

しっかり腹ごしらえをして登山道への合流点である天狗尾根ノ頭へ向かう。

天狗尾根ノ頭へ

登山道に合流

天狗尾根ノ頭から先の登山道は、キレット小屋手前まで急峻なルンゼの下りとなる。歩きづらいだけでなく、下から強風が容赦なく吹き上げてくる。小石混じりの風が身体を叩きつけ、目も開けづらい。

急峻なルンゼを下る

キレット小屋の近くまで来ると風は穏やかになる。そこから樹林帯を登り返すとツルネの北峰と南峰にたどり着く。

樹林帯の先がツルネ

ツルネで記念撮影

後日談だが、C隊が赤岳から天狗尾根を見下ろした際、我々の想定ルートにトレースがほとんど見えなかったので心配してくださったようだ。
ツルネ南峰から先は東稜を下って出合小屋に向かう。ここからはみのさんに代わって私が先頭を歩く。

ツルネ東稜を下る

ツルネ東稜には支稜がいくつかある。特に右手の旭岳との間を流れる上ノ権現沢に下る支稜に入ってしまうと急峻な登り返しに難儀すると聞いていた。強風でトレースはかき消されているので先まで目を凝らす。

道標が見えるとあと少し

1時間ほど進むとしっかりした道標が現れ、そこから15分でツルネ東稜の取り付きだ。

ツルネ東稜の取り付き

出合小屋までは再び踏み抜きに注意して歩く。出合小屋に到着、あれだけ混み合っていた小屋の中はほぼ空っぽで、天狗尾根に向かった我々とご夫婦のテントだけが寂しそうに残されていた。手早くテントを撤収して装備もザックに片付け、前日通ってきた林道に沿って美しの森駐車場へ向かう。時折、後ろを振り返って天狗尾根を眺めて余韻にひたる。1泊2日の工程で余裕をもって挑むにはパーティーの人数は2名がベスト、多くても3名であろう(しっかりメンバーシップが築けていることが前提)。来シーズンにパートナーを連れていく約束をしているので、この1年はしっかりロープワーク技術を磨き、安全にリードできるよう経験を積み重ねていこうと思う。

(記 オヨシ)

会山行A隊 ジョウゴ沢~硫黄岳

期 日:2020年2月8日~9日
参加者:Lなべたけ、ヒー、おとっつあん

2月8日(土)晴れ
相模原=八ヶ岳山荘駐車場(10:20)-美濃戸の氷瀑(10:50~15:00)-赤岳鉱泉(18:00)(幕営)

C隊のコバヤンの車に同乗して、八ヶ岳山荘駐車場に9:30すぎに到着。安曇野在住のヨッシーさんと合流。
登山道入り口から15分ほどの、柳川にかかる橋のたもとから左岸側に1~2分入るとすぐに25mほどの氷瀑がある。C隊のヨッシーさん、コバヤンは、赤岳鉱泉経由で1日で赤岳に登る予定なので、登山道をそのまま進む。
ここの氷瀑は、ルート3本くらい取ることができる。いちばんやさしい左側のルートから登り、トップロープを張って、その後各自3本ずつ登った。

なべたけのお手本
ヒーさんのチャレンジ

トップロープ用の残置支点あり。右側のルートは、少しだけ垂壁に近い箇所がある。氷の発達は少なく、見た目は心もとない感じだったが、まずまず楽しんで登ることができた。メンバー3名ともにアイスは初心者レベルだが、トレーニングにはちょうど良い氷瀑である。隣の氷瀑は、同様の高さのあるバーティカルアイスで、氷結状況が良いと、登られているようである。この日は未発達で、登るにはかなり厳しそうだった。例年と比べ、氷の発達は良くないようである。温暖化も影響しているのかもしれない。年々厳しくなるような気がする。15:00頃まで氷瀑で楽しみ、赤岳鉱泉へ。C隊と再合流した。

2月9日(日)晴れ
赤岳鉱泉(6:00)-ジョウゴ沢(6:20)-硫黄岳(10:40)-赤岳鉱泉(12:00)-八ヶ岳山荘駐車場(15:00) 

赤岳鉱泉を出発して硫黄岳方面の登山道を進む。登山道を横切る3本目の沢がジョウゴ沢で、登山道から入渓する。F1、F2ともに積雪で覆われており、ロープなしで乗り越す。トレースはしっかりあるが、先行パーティーはおらず、後続も見当たらない。大人気かと予想していたが、静かな谷だった。新しい積雪はなさそうだ。分岐まで来ると乙女の滝に取り付こうとしていた2人パーティーに会う。美しいバーティカルアイスで、取り付けたら楽しいが厳しいクライミングになるだろうななどと思いながら、横目で通り過ぎて大滝を目指す。大滝は、左側の下部がえぐられたように崩れていて、右側から登った。私たちが登り始めると、別の2人パーティーが後続してきていた。落ち口右側にハンガーのビレイ点が設置されていた。3人無事に大滝登攀終了、寒さのため一息つく暇なく、硫黄岳に向かう。陽が当たる箇所まで来ると、寒さがいくらか和らぐ。

日射しが暖かい

稜線手前の岩場の切れ目から硫黄岳山頂へ飛び出る。

硫黄岳登頂

C隊は、赤岳鉱泉で首を長くしているのではと思い、少し急ぎ気味で下山路を辿った。

(記 なべたけ)

会山行 赤岳(真教寺尾根)~清里駅

期 日:2019年10月5日(土)~10月6日(日)
参加者:Lそうべぇ、SLレー子、コバヤン、みの、オヨシ、ヒー、かじさか、たによし、こー平、いずっこ

50周年記念登山も大詰めを迎えた。チーフリーダが八ヶ岳エリアの硫黄岳から赤岳・編笠山までをつなぎ、残すところは赤岳から清里駅となった。冬が来る前に記念山行はすべて終わらせる目標を持っていた。そして秋が深くなる前に主だった山々を踏破できることで肩の荷を一つ下すことができた。残すは、伊勢原から大磯海岸までの行程。日本海と太平洋を海水により繋ぎ合わせるのみとなる。また、今回の山行はなかなか顔を合わすことができなかったメンバーの参加や10月に誕生日を迎えるメンバー、そして還暦を迎えるメンバーなどのちょっとした記念パーティ的な意味合いも含み賑やかな山行となるだろうと期待した。今回も複数パーティに分け、赤岳頂上から清里駅に向かうパーティと美濃戸山荘に戻り車を回収するパーティに分け行動した。

10月5日(土)晴れ
美濃戸山荘前駐車場(9:35)-行者小屋(11:50)幕営
プラス阿弥陀岳往復:Lオヨシ、こー平、いずっこ

横浜線橋本駅に6時30分集合し、美濃戸山荘前駐車場を目指した。美濃戸口の駐車場がほぼ満杯だったので、美濃戸山荘前駐車場も満杯であろうと想像し美濃戸口での駐車場所を探したが無駄だった。あきらめ計画通り美濃戸山荘に向かうと車のキー預かりを条件に車を止めることができた。かじさかさんとたによしさんはパーティ用のケーキをピックアップするため橋本出発を遅らせ、行者小屋で合流することとした。
天気は晴れ、気分も上々だ。この時期に八ヶ岳に入るのは何年ぶりだろうか、久しぶりである。もしかして私は会山行として入ったことはないと思う。冬のトレーニング山行として赤岳や天狗岳には毎年のように来ている。雪のない八ヶ岳もまたいいものだ。行者小屋までの行程はアップダウンもそれほどなく比較的歩きやすく、2時間30分ほどだ。ひと汗かき程よい気持ちになった12時前に行者小屋に到着した。小屋前の広場では多くの登山客が思い思いに休憩をし、また宿泊客と思われる登山者は八ヶ岳連峰を眺めていた。飽きることのない景色だ。テントも多く張られており、私たちは大型テント2張りなので、張る場所を探すのに苦労した。張った場所は小屋前の通り道沿い、張れることは小屋の従業員に確認をしておいた。なかなかいい場所である。設営後、オヨシをリーダーとしてこー平、いずっこの3人で阿弥陀岳往復隊を結成し向かった。若いメンバーなので、行者小屋までの行程では物足りないのか、元気よく出かけて行った。残るメンバーは山を見ながらの生ビールタイムを満喫した。オヨシたちが戻ってからはレー子さんとたによしさんの還暦祝いとかじさかさん、そうべぇの誕生日祝いを開催。

行者小屋にて誕生パーティー!
誕生日ケーキ

還暦衣装に身を包みケーキを持って祝福された2人は、行者小屋周辺にいた大勢の登山客からも盛大な拍手をいただきパーティに花を咲かせた。これは、ちょっと恥ずかしかった。

10月6日(日)曇り時々晴れ
行者小屋(5:55)-赤岳山頂-(地蔵尾根)-行者小屋(8:55)-美濃戸山荘前駐車場(9:55)=清里駅(11:00)

この日は3パーティに分かれ行動した。みのさん、かじさかさん、たによしさんは行者小屋から美濃戸山荘前駐車場に直接下りコバヤンの車をピックアップし、たによしさんの車と2台で清里駅に向かった。途中で温泉に立ち寄りのんびりと体を休めたようだ。11時にそうべぇが清里駅に到着し合流した。その後、コバヤンの車を清里駅前に駐車し、かじさかさん、たによしさん、みのさんはたによしさんの車に乗り帰路についた。みのさんは小淵沢駅で下車し、電車にて仕事が待つ滋賀に帰っていった。
行者小屋を全員で5時55分に出発。テントなどの共同装備の一部はみのさんが預かりかじさか、たによしさんとともに美濃戸に下山した。ほかのメンバーは赤岳に向かった。赤岳山頂で記念写真をとり、その後2隊に分かれ、そうべぇ単独で地蔵尾根経由で行者小屋から美濃戸山荘前駐車場へと向かった。この日もいい天気で気持ちがいい。赤岳山頂は多くの登山客であふれ展望を楽しんでいた。レー子さんをリーダーとする真教寺尾根を清里駅につなぐ隊と別れ地蔵尾根へと向かった。景色を楽しみながら地蔵尾根を下り行者小屋へと到着。小屋にデポしていた荷物を持って、美濃戸山荘前駐車場へと下った。そうべぇの車を回収し清里駅へと向かう。途中かじさかさんに到着時刻を知らせるため電話をしたところ、立ち寄り湯から出るところだという。「そうべぇも来ますか」とのお誘いだったが、すでに車はその場所を通りすぎていた。清里駅近くで待ち合わせをすることにした。11時に無事合流できた。真教寺尾根隊の下山時刻が分からず、みのさんの帰宅時刻も気になることから、真教寺尾根隊の下山を待たずに帰宅してもらうことにした。
夏を思わせるような日差しの中、清里駅のベンチでのんびりとしていたところこー平からLINE連絡が入った。30分ほどで清里駅に到着の距離だ。ソフトクリームのお店を見つけといてくださいとの要望があったので探すことにした。その昔ならばどのお店にしようかと迷うほどお店があったと思うが、今ではソフトクリームを販売しているお店は1件のみ、探すほどでもなかった。時代の移り変わりを感じる。寂しいと思うより、静かな風景、もとに戻ったなとの印象を受ける。真教寺尾根隊と無事合流し、みんなでソフトクリームに舌鼓をうった。

(記 そうべぇ)

10月6日(日)曇り時々晴れ
真教寺尾根隊 Lレー子、コバヤン、オヨシ、ヒー、こー平、いずっこ
行者小屋(6:00)-文三郎尾根-赤岳山頂(7:30)-真行寺尾根-牛首山(10:05)-賽ノ河原(10:53)-美し森(11:52)-清里駅(12:35)

前日美濃戸山荘から行者小屋まで入る。今回の山行は赤岳と清里駅を繋ぐことが最大の目的だが、昨日は行者小屋でのんびりし、久しぶりにたによしさんも参加して、たによしさん・レー子の還暦祝いもしてもらう。行者から下山するメンバーにテントなどの共同装備を託し、文三郎経由で赤岳に向かう。紅葉時期のため人が多く、鎖場は順番待ちとなる。赤岳山頂も写真を撮る人であふれている。

赤岳山頂

なんとか50周年手ぬぐいを出して記念写真を撮ると、座間市在住と言う女性から声を掛けられる。山岳会を探しているが、暁はガチな山岳会だから入会をためらっている、とのこと。50周年を迎え、その評価に恥じない山岳会を維持して行けると良いのだがと心の中で思う。
山頂で美濃戸山荘の車を回収するそうべぇさんと別れ、我々は真行寺尾根を下ることとする。真行寺尾根から荒々しい赤岳沢をのぞき込む。赤岳沢の事故から9年、現場に残されたなかじんさんのザックがずっと気になっているが、いまだに赤岳沢に入る気持ちになれない。鎖場が続き、途中踏み跡に誘われて、尾根を外れてガレ場に入りかけた。一般登山道だからと甘く見てはいけないと思う。牛首山までは思ったより長く、疲れる下りだった。

牛首山山頂

前夜隣のいびきによる寝不足も影響しているかもしれない。ようやく賽ノ河原に到着。ここからゴールは近いと思っていたが、水平距離では赤岳~賽ノ河原より賽ノ河原~清里駅のほうが長い。美し森ではソフトクリームにみんな心惹かれたが、そうべぇさんが待つ清里駅までお預け。登山靴での長い車道歩き、12時40分清里駅に到着。そうべぇと合流し、駅をバックに記念写真を撮影する。

清里駅前

1月19日の大山からスタートしたビッグバンド・トレイルも、残すところ伊勢原駅から大磯海岸のみとなり、みんな感慨にひたりながらソフトクリームを頬張った。

(記 レー子)

稲子岳(南壁)

期 日:2019年8月24日(土)
参加者:Lなべたけ、わたゆき、みの

8月24日(土)
みどり池入り口(8:30)-中山峠手前のロープが張ってあるところ(11:15)-左方カンテ取り付き(12:30)-終了点(15:30)-中山峠(16:45)-みどり池入り口(18:30)

9月に前穂北尾根にトライする計画があり、その事前トレーニング目的の山行。北尾根は標高が高いバリエーションルートなので、稲子岳(2380m)南壁は良いトレーニングになった。取り付きに向かうルートは、だいたい2ルートあるようだった。ひとつはみどり池、中山峠分岐を過ぎて南壁の正面から向かうルート。もうひとつは、中山峠近くまで登り南壁の基部付近をトラバースして取り付きへ向かうルート。今回はトラバースルートで取り付きへ。トラバースルートの入り口は、標札とロープがかかっていたので、分かりやすかった。

稲子岳南壁

取り付きから終了点まで、4~5ピッチほど。上部は、ガレ混じりの岩場だった。3ピッチ目だったか?、フォローで2番目に登っていたメンバーが大きな落石を起こしてしまった。落石のリスクが高かったので、フォローの同時登攀はせずに、3番手はビレイ点で待機するように声かけをしていたがそれが幸いした。色々なルート取りができそうだったが、いちばん弱点と思われるやさしそうなルート取りで、 最終ピッチは、岩壁を左へトラバース~小さなガリーを詰めて終了点へ。終了点からすぐに稲子岳~にゅうへ抜ける踏み跡に合流。踏み跡を辿って、中山峠直下100~200mほどの標札とロープがかかっていた箇所へ戻った。ビッグバンドに継続するために、ザックをデポして中山峠までひと登りをした。夕方の雰囲気の良いみどり池としらびそ小屋を通り過ぎて、下山した。

(記 なべたけ)

硫黄岳~赤岳~編笠岳

期 日:2019年8月16日(金)~8月18日(日)
参加者:Lなべたけ、わたゆき

8月16日(金)曇り
稲子登山口(12:00)-本沢温泉(16:30)

台風10号の影響を考え、日程を1日後ろにずらして入山。みどり池経由で本沢温泉に入る予 定だったが、倒木(台風の影響?)のためバスが稲子湯まで入れず、稲子登山口から本沢温泉へ。 道中、頭上の縦走路の方からビュービューと強風が吹き荒れている音が絶えず聞こえてきていた。

8月17日(土)曇りのち晴れ
本沢温泉(7:00)-硫黄岳(9:10~9:20)-横岳(11:00)-赤岳(12:30~12:50)-キレット小屋(15:10)

昨日の嵐のような強風の音はなくなっていたが、まだ台風の影響が残っているかもしれず、縦走路に出て強風が続いていたら、下山を検討しようと思った。しかし、硫黄岳~横岳のコルでも身体が傾くような強風はなく、特別な問題なく横岳~赤岳を縦走できた。

硫黄岳山頂
横岳山頂
赤岳山頂

縦走路は夏休みの最盛期で、老若男女で非常に賑わっていた。山ガールの先端スタイルは、ホットパンツが熱いらしい。ミニスカート姿の女性もいて男性は目を奪われるかもしれない。権現岳への分岐から先は、一転して登山者はまばらになった。キレットに下るガレ場は、今山行中いちばん危険を感じた箇所で、落石に備えてヘルメットを着用したいところだった。赤岳周辺に比べると静かな山になっていたが、キレット小屋のテン場は、15張りほどで満杯状態だった。夕暮れ時、天狗尾根のシルエットが綺麗だった。

8月18日(日)晴れ時々曇り
キレット小屋(5:00)-権現岳(7:00~7:10)-編笠山(9:20~9:30)-富士見高原スキー場駐車場(14:00)

早朝キレット小屋を出発。快晴で、夏山の清々しい稜線の朝だった。権現岳山頂前の60段のはしごを通過すると、南側から登ってきている登山者で賑わってきた。権現岳の山頂を通過して青年小屋まで下りると、色とりどりのテントが張られていた。

編笠山山頂

縦走最後のピークの編笠山を登り返して、あとは長い道のりを駐車場まで無事に下山した。

(記 なべたけ)

会山行 美ヶ原温泉~車山~蓼科山~北横岳

期 日:2019年6月1日(土)~6月2日(日)
参加者:Lそうべぇ、なべたけ、こま、みの、オヨシ、ヒー、メイメイ、おとっつあん、いずっこ

コーノさんが4月下旬に松本市役所安曇支所前から美ヶ原温泉(特養老人ホーム)まで繋いでいただいたおかげで、北八ヶ岳・美ヶ原のコース設定を立案することができた。単独で行うと何度も回数を重ねなければならないが、人数が揃えば複数パーティに分け、なお車を最大限活用することでロングトレイルをこなすことができ、少しずつ距離が延びていることが実感できた。宿泊場所は、美ヶ原近辺のオートキャンプ場を活用することにした。
9名のメンバーは車2台に分乗し北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅に向かった。天気は快晴でこれからの楽しい山行を約束しているようだ。

スタート地点のロープウェイ駅前

出発前北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅前で撮った集合写真のチーフリーダの笑顔が印象的だ。

(記 そうべぇ)


6月1日(土)快晴
A隊:Lそうべぇ、みの、ヒー
北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅(9:30)=山頂駅(10:00~10:10)-北横岳南峰(11:05)-双子池(13:10)-双子山(13:50)-大河原峠(14:05)-将軍平(15:17)-蓼科山7合目駐車場(16:10)

ロープウェイを使い山頂駅まで移動する。山頂駅からが今回の出発地点となる。山頂駅付近は圧倒的に観光客が多く、坪庭を散策していた。しかし、今年は4月に入ってからも雪が降ったこともあり、残雪が例年に無く多く残っているようだ。坪庭散策コース内にも雪が残り、ハイキング気分で来ている観光客は足元の不安を隠せなかった。北横岳に向かっている途中に携帯の電話が鳴った。オヨシからだ。B隊の起点となる大河原峠への道は落石のため通行止めであるとのこと。急遽、蓼科山7合目駐車場に変更することにした。その分、大河原峠から2時間を超える残業が科せられることになった。気持ちをしっかりと持ち、残業することをメンバーに承認していただいた。北横岳山頂からは蓼科山がよく見え、振り返ると赤岳をはじめ八ヶ岳の主たる峰々が連なっている。素晴らしい眺めである。

北横岳山頂

北横岳からは大岳方面に向かう。途中、大岳山頂には向かわず双子池に降った。大岳分岐から双子池までは厳しく、急斜面に残雪が残り苦労した。2190m付近の天狗の露地あたりは大岩がゴロゴロと変化に富んだ山容に満足した。ここから30分ほどで双子池に到着した。我々のほか1パーティの登山客がいるのみで、双子池はひっそりと静かだった。ここから双子山に登り返し大河原峠に下り、そして蓼科山の将軍平まで登り、そして7合目駐車場まで下る。考えただけでも「長い!」、とにかく長いので気合を入れないと嫌になる。双子山は草原状のなだらかな山稜だ。のんびり歩ければ気持がいいのだろうが、先を急いだ。大河原峠には14時に到着した。「車があるじゃんね!」、なんと駐車場には車が数台止まっていた。当然、聞きましたよ、車に乗っている方に「どちらからこられました。落石のため通行止めと聞いているのですが」と。蓼科スカイラインを佐久側から入ったとのこと。落石でも通過できる裏技でもあるのかと期待したが、それもそうですよね、道は繋がっている。「さて、気合を入れもうひと登り、将軍平まで登りましょう。」と掛け声をかけ出発。みのさんの口数がだんだんと減ってきたのが気になりました。ヒーさんは元気ですね。大河原峠から将軍平の登りでも残雪があり、シーズン中の雪の多さを物語っていた。佐久市最高地点2380mを15時に過ぎ、将軍平に到着した。ヒーさんの飲むコーラが魅力的だった。おいしそうだったが少し寒かったので、購入するのをやめ持っていた水を飲んだ。将軍平からは下りのみ、でも石がゴロゴロで気をつけなければ転ぶ。16時過ぎに7合目駐車場に到着した。オヨシの車を回収し、B隊下山場所とC隊出発場所となっている白樺湖駐車場へと向かい、B隊と合流した。そして、C隊の本日の終点となる和田峠まで車2台で行き、合流する。和田峠にて無事合流できた。3隊の時間配分も良く、合流地点で待ちすぎることなく行動できた。キャンプ場に到着した時間は19時と遅くなったが、充実した一日であった。

(記 そうべぇ)


B隊:SLオヨシ、なべたけ、おとっつあん
蓼科山7合目登山口(10:50)-蓼科山(12:40)-すずらん峠(14:20)-白樺湖観光センター(15:30)

北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅の駐車場で記念撮影をした後、それぞれのパーティは目的地へ。我々は大河原峠に駐車して蓼科山を目指すルート。将軍平から上に残雪があるとの情報を気にしながら向かっていくと、七合目登山口付近に通行止めのバリケードが置かれていた。まだ冬季閉鎖が解除されていなかったのだ。既に多くのパーティが駐車していたが、何とかスペースを見付けリーダーに連絡を取る。双方で電波が悪く、10分ほどして電話が繋がった。状況を伝え、我々は七合目登山口から登ることになり、代わりにA隊が大河原峠から将軍平を経由して七合目登山口まで追加で歩いてもらうことになった。他に手段がないため仕方がないことではあるが、とても心苦しく申し訳ない気持ちでいっぱいだった。気を取り直して登り始める。1時間ほどで将軍平に到着。蓼科山荘のベンチで一休みし、続くガレ場を登る。事前に得ていた情報の通り、日が当たりにくいエリアには残雪があった。軽アイゼンをつけるほどでもないため、焦らずに山頂へ向かう。蓼科山頂ヒュッテには人だかりできていたが、気にせず通り過ぎてお馴染みのゴロゴロ火口へ。

蓼科山山頂

中心部には何やらアンテナが立っている。どうやらアマチュア無線を楽しんでいるようだった。記念撮影と食事を終え、すずらん峠に向かって下山。ビーナスラインでは7キロほど歩いて集合場所の白樺湖観光センターへ。途中、バギーやラジコンなど大人向けの遊び場があったが、週末だというのに客入りは良くなかった。会話に夢中になって歩いていたせいか、いつの間にか観光センターを通り過ぎていた。他のパーティはまだ到着していなかったので、観光センターのベンチでくつろぎながら会話の続きを楽しんだ。

(記 オヨシ)


C隊:SLこま、メイメイ、いずっこ
白樺湖観光センター駐車場(10:37)-車山山頂(12:30)-蝶々深山(13:20)-鷲ヶ峰山頂(15:45)-和田峠(17:00)

白樺湖観光センター駐車場に車をデポし、蓼科山をバックに出発前の記念撮影を済ませ出発。なだらかに上るビーナスラインを時折乗用車が結構なスピード通っていく。危険の無いよう一列で30分程歩くとビーナスラインと並行する登山道入口へと入って行く。ビーナスラインを左に見ながらなだらかな笹の山腹を徐々に登る。車道がだいぶ下に見えてくると信濃路自然歩道の分岐に差し掛かる。ここで初めて夫婦ずれの登山者に行き交う。すり鉢状となった地形の底にあるロープウェイ乗り場を左手に見ながら反時計周りでほぼ平坦な幅の広い遊歩道を進む。周囲は笹の草原となっており背の高い木々もなく、遠くまで見渡せる。下の駐車場には20~30台の車が止まっており、大勢のハイカーの山腹や頂上を歩く姿が見える。頂上へ続く階段は今回の行程で一番の急勾配。特に直下の階段は幅の広い岩を並べ整備されているが、逆層ぎみで表面が滑る為、下りは注意。

車山山頂

車山山頂(1925m)でエネルギー補給と記念撮影を済ませ、先ほどの階段を20分程下り蝶々深山への分岐へ。ここから先は如何にも霧ヶ峰という風情の広々とした草原を物見石まで約40分。こちらへ向かうハイカーは殆どおらず先に行く単独ハイカーのみで、時折数名のハイカーとすれ違うだけ。物見石で小休止。ここからは八島ヶ原湿原へ続くジグザグの登山道を30分程下り、湿原の左手を湿原に沿って木道を30分歩くと鷲ヶ峰~和田峠への分岐となる。50分程急登を登り鷲ヶ峰(1797m)へ到着、記念撮影をして早々に出発。

鷲ヶ峰山

緩やかに下りながら50分程で登山道出口に到着。

和田峠

車道を右に200m程下り広い駐車場のある土産物屋前でピックアップを待つ。

(記 こま)


6月2日(日)晴れ
A隊:Lそうべぇ、オヨシ、おとっつあん
三峰大展望台(7:25)-鉢伏山(10:05)-宮入山-高遠山(11:49)-美ヶ原温泉・特養老人ホーム(13:28)

私たちA隊は、キャンプ場から三峰大展望台まで車で移動し、ここを起点として7時25分に出発した。今日は約25kmのトレイルランとなる。草原状の稜線を走ること、なんと気持がいいことだろうと想像していたが、これが厳しかった。当然下りはハヤテのごとく疾走できるのだが、登り返しでは心臓がばくばく、口から飛び出るのではないかと思うほどきつかった。前を行く二人とは距離が離れる一方だ。オヨシ、おとっつあんはなんともないのだろうか。それでも、山の中を走ることの爽快さは走ってみなければわからないと思う。このコースは美ヶ原トレランのコースにもなっているようだ。毎年大会が開かれている。鉢伏山まではアップダウンの繰り返しだが気持ち良いルートである。この次はゆっくりと歩きたいと思う。

鉢伏山山頂

鉢伏山からはひたすら下る。前鉢伏山、宮入山、高遠山と三角点があるようだが、宮入山の山頂は見つけることができなかった。高遠山を過ぎたあたりから登山道が見当たらなくなる。鉢伏山から美ヶ原温泉までのコースは今ではあまり利用されていないようだ。地図上にもコース設定されていない。見当をつけて尾根スジを下ると「水番城跡」搦手筋方面のサインがあった。その昔に水を引くために建てた小屋でもあったのだろうかと想像する。12時45分に里に下山することができた。すでに下山している2隊に下山の連絡を入れると、美ヶ原温泉の立ち寄り湯に入っているとのこと。

美ヶ原温泉近くの特養老人ホーム

私たちは、特養老人ホームを探しながら4kmほどの道を歩き、写真に納め、みんなが待つ立ち寄り湯に向かった。

(記 そうべぇ)


B隊:SLこま、メイメイ、いずっこ
和田峠(7:40)-三峰山(9:35)-扉峠(11:55)

前日にピックアップされた駐車場で車を降り、2日目の行程が始まる。駐車場前のビーナスラインを渡り、旧スキー場跡の緩斜面を10分登ると中山道古峠の分岐に出る。ここから北に進路を取り目指すは扉峠、約4時間の緩やかな行程。右眼下にビーナスラインを見下ろし、笹で覆われた登山道のアップダウンをワンピッチ約1時間で2ピッチ。小高いピークの本日最高峰三峰山(1887m)に到着。振り返ると笹原の中に歩んできた道跡がくっきりと見渡せる。エネルギー補給を済ませ出発。40~50分下ると眼下に見えていたビーナスラインとほぼ同レベルまで高度を下げる。車道と並走するように林の中を歩くと、登山道は終わり車道に出る。

扉峠

車に気を付けながら歩道を10分、ゴールの扉峠駐車場に到着。デポしてある車に戻り一休み、お疲れ様でした。

(記 こま)


C隊:SLなべたけ、みの、ヒー
扉峠(7:50)-茶臼山(8:55)-王ケ頭(10:45)-センターハウス駐車場(12:00)

茶臼山では八ヶ岳、尾根道からは南アルプスが見えた。茶臼山から美ヶ原間は牧場の中を通る。柵を越えて遊歩道に出る感じがなんとも言えなかった。

王ヶ頭

美ヶ原高原ホテルで、みんなでソフトクリームを食べた。ソフトクリームを食べたら身体がとても冷えたが、とても美味しかった。ゴールに指定されている“センターハウス”とは、そもそもどの施設のセンターハウスなのか確認をし忘れ、合流できた時にはホッとした。

(記 ヒー)

高見石〜北横岳山頂駅

期 日:2019年5月1日(水)~5月2日(木) 
参加者:Lそうべぇ、メイメイ

50周年記念山行は、1月の初詣山行からスタートした。八ヶ岳エリアは2月の会山行で本沢温泉をベースとして硫黄岳から天狗岳が繋がっていた。3月の個人山行でも高見石小屋から天狗岳をつなぎ少しずつだが距離を稼いでいた。本格的な取り組みは暖かくなった4月から丹沢エリアを中心に南から北に北上する山行が続いていた。私たちは、八ヶ岳エリアでも比較的入りやすい麦草峠を起点に高見石小屋から北に少しでも距離を伸ばそうと雨池峠近辺までを計画。また、次の計画が立てやすくなるだろうと思い起点がロープウェイ山頂駅となるコースを選んだ。そして、この日は「令和元年」のスタートの日でもあった。

5月1日(水)曇り時々雨
白駒池駐車場(10:40)-白駒池(11:00)-高見石(11:40~12:25)-丸山山頂(12:50)-麦草峠(13:40)-白駒池駐車場(14:00)

令和元年スタート日でもあるこの日、残雪の八ヶ岳に向かった。例年になくこの時期までこんなに雪が残っているのは珍しいとのこと。天気は曇りから雨。残雪に雨は少々寒い。白駒池駐車場から白駒池、高見石、麦草峠の周回が今日の予定だ。観光シーズンでさぞ賑わっているだろうと思っていたのだが、駐車場は閑散としていた。白駒池には青苔荘と白駒荘の2つの山小屋があり、ここはハイキンググループで賑わっていた。しかし寒いし雨なので、なかなか小屋から出られないのだろうか、白駒池を散策している人はあまり見かけなかった。白駒荘から高見石までは登りとなる。アイゼンを付けることなく高見石に到着した。霧雨とガスのため展望は得られなかった。山行の目的がルートを繋ぐことなので、展望が得られなくとも達成感や充実感がある。高見石小屋で「令和」と記されているカップラーメンを食べた。途中のコンビニで購入したものだが、これも記念の一つと思い写真も一枚撮った。12時25分ごろ小屋前を出発。雨は止む気配はない。

丸山山頂

丸山山頂を経て麦草峠に到着した。麦草峠には麦草ヒュッテがある。

麦草峠

以前泊まったことがあるとメイメイは言うが、思い出せない。ここから白駒駐車場までは森の中を歩いていく。森林浴ができる散策コースなのだろう。この日は白駒駐車場にて車中泊。

5月2日(木)曇り時々晴れ
白駒池駐車場(7:10)=麦草峠(7:15~7:20)-茶臼山(8:35)-縞枯山(9:30)-雨池峠(9:55)-山頂駅(10:45)-五辻(11:40)-麦草峠(13:25)

早朝に車を麦草峠駐車場に移動させ、雨池峠を周回する。天気は回復に向かっているようだ。時折、青空が顔を出す。でも風が強く、寒さを感じる。歩き始めると汗ばむが止まると汗で濡れた体は余計に寒さを感じた。麦草峠の茶水池はほとんど雪で覆われていた。大石峠を経由し茶臼山に登った。

縞枯山山頂

縞枯山から雨池峠までの下りは念のためアイゼンを付け降った。雨池峠から雨池を経由して麦草峠に戻るルートも考えたが、次の計画が立てやすいように山頂駅へと回るルートをとった。雨池峠からすぐの縞枯山荘でコーヒーを飲みながら小屋番との山談義は楽しかった。縞枯山荘は昔泊まったことがある。それは覚えていた。やはり、4月に降った雪のために雪解けが例年になく遅れているとのこと。山頂駅前まで雪が残っていることは珍しいようだ。30分ほど小屋で暖を取り出発した。山頂駅前は別世界だ。今までは静かは山歩きを満喫できたが、山頂駅前は観光地であり、私たちの格好が場違いではないかと思われた。冷たそうな雨雲と真っ青な青空がはっきりと分かれている。茶臼山、縞枯山上空が分水嶺のように西と東で分かれ、西斜面は青空が広がっていた。山頂駅からは西側斜面を歩くので暖かくて気持ちが良い。五辻、出逢いの辻を経由して大石峠にでて麦草峠に到着した。出逢いの辻から大石峠まではグズグズの雪で足を取られ歩きづらい。メイメイも苦戦している。陽射しはあるが風が冷たく、凛とした山行だった。13時25分に麦草峠に戻った。

(記 そうべぇ)

高見石~天狗岳

期 日:2019年3月16日(土)~3月17日(日)
参加者:Lそうべぇ、コバヤン、みの、オヨシ、ヒー

積雪期のトレーニング山行も兼ねて、天狗岳から北へルートを延ばすことを考え計画した。麦草峠から天狗岳のコースを考えたが、麦草峠までの国道299号線はまだ開通していないため、入山地を渋の湯とした。時間があれば高見石から麦草峠往復して中山峠に向かうことも計画に入れていたが、高見石小屋到着が12時であったため、麦草峠に向かうことを諦め黒百合平へと向かった。

3月16日(土)
渋の湯駐車場(9:25)-高見石小屋(12:00)-中山峠(14:50)-黒百合平(15:00)

相模原を6時出発で渋の湯到着は9時前後、準備をして出発が9時30分前である。黒百合平へ直接向かうのであればこの時間でも良いが、高見石小屋経由で中山峠に向かうには遅くとも8時30分までには出発したいと思った。渋の湯からの高見石小屋まではトレースもしっかりと付けられていたため、ラッセルなどはせずに進むことができた。賽の河原手前から視界が開け、雲は多いものの青空に陽も差し始め暖かい。賽の河原を過ぎるとまた樹林帯に入り、しばらく歩くと丸山との分岐に出る。その先が高見石小屋である。ここから雪が深くなっているようなので、念のためにワカンを装着した。中山までの登りは雪が深く、ワカンが役に立つ。途中先行していた登山者のパーティはワカンをつけておらず苦戦していた。彼らを追い越し、雪を固めて登るので、そのあとは比較的楽に登れるだろう。中山までの登りは雪深く予想以上に時間がかかってしまった。

中山山頂

中山山頂近くで幾つかのパーティと出会った。黒百合平から雪山散策という感覚で登ってきているようなパーティだった。先頭のリーダーらしき男性はスノーシューを履いていてその後の女性たちは、ツボ足だった。またある年配の登山者は、雪に足をとられ苦労していた。アイゼンをつけているものの、雪に潜ってしまっている。ザックには立派なスノーシューをつけているのにもったいない。道具の使い方を間違っているように思える。黒百合平から天狗岳は雪山入門コースとして紹介されているが、道具の使い方については事前に勉強しておくべきだと感じた。経験を重ねることで道具の使い方も覚えていくものでもあると思う。黒百合平15時到着。テントを張る場所を探すが、小さなテントが多くかつ大きく場所を取っているため場所決めに苦労した。最近は大型のテントを張り共同でのテント生活はしないような傾向にある。ワイワイ言いながら食事の準備は楽しい。そしてなんでも旨い。酒も旨い。

3月17日(日)
幕営地(5:55)-天狗岳(6:50)-黒百合平(7:40~8:15)-渋の湯駐車場(9:30)

4時に起床し、5時55分にテントを出発した。どんよりとした黒い雲が上空にあるので天気が荒れないことを願った。中山峠から天狗岳に登っている途中から陽が昇り始め、雲は徐々に消えていった。しびれるくらいに寒いのでじっとしていられない。とにかくゆっくりと登り高度を稼ぐ。山頂についた時には陽も差し込み始めた。午後には天気が崩れるとの予報もあったので、記念撮影後、黒百合平へと急いだ。

東天狗岳

テントを撤収後渋の湯へ下山した。

(記 そうべぇ)

会山行 天狗岳~硫黄岳

期 日:2019年2月9日(土)~2月11日(月)
参加者:なべたけ、ヨッシー、そうべぇ、コバヤン、みの、こ~平、オヨシ、ヒー

2月9日(土)晴れ
橋本駅南口=本沢入口-本沢温泉(幕営)

みのさん、ヨッシー、そうべえ、コバヤン、こ~平、ヒーさん、なべたけの7名で本沢温泉登山口手前の林道入り口から入山。(ヨッシーとは、林道入り口前の駐車スペースで合流。)およそ林道1時間+2時間ほどのアプローチで本沢温泉に入った。林道は、アイスバーンになっている箇所多く歩くとツルツルだったが、車で登山口まで入るパーティもいた。翌日の下山隊と、2泊隊に分かれて2張りのテントで幕営。テント場は、数張りのテントが張られていて結構賑わっていた。

(記 なべたけ)

2月10日(日)晴れ

夏沢峠

A隊 Lみの、ヨッシー、ヒーさん、こ~平
本沢温泉-夏沢峠-東天狗-西天狗往復-夏沢峠-本沢温泉(幕営)

B隊と一緒に夏沢峠まで行動する。峠にてヒーさんは体調不良を訴えるので、ここで引き返し本沢温泉にて硫黄岳を往復したB隊と合流して下山することとする。良くラッセルされた登山道を進み東天狗に到着、尾根をたどって西天狗に至る。

西天狗岳山頂

快晴で風も穏やかな登山日和で頂上は登山者で賑わっている。本沢温泉に戻るとオヨシが入山しており合流する。

(記 みの)

B隊 Lなべたけ、そうべぇ、コバヤン
本沢温泉-夏沢峠-硫黄岳往復-本沢入口

10日は、本沢温泉~夏沢峠まで全員で行動。快晴、風も穏やか。夏沢峠から南と北に分かれ、B隊は硫黄岳に登頂。

硫黄岳山頂

本沢温泉で再合流した。そうべぇさん、コバヤン、ヒーさん、なべたけの4名は下山、入れ替わりでオヨシが入山。

(記 なべたけ)

2月11日(月)曇り
Lみの、ヨッシー、オヨシ、こ~平
本沢温泉-夏沢峠-硫黄岳往復-本沢入口

夏沢峠に登り昨日とは逆方向に向かう、ガスのなか硫黄岳に至る。

硫黄岳山頂

景色も無く風も出てきたので早々に下山開始する。本沢温泉のテントを撤収。巻き道を辿らず崩落部を覗いてみると一応歩行可能であった。本沢入口への車道を急ぐが表雪に隠れてツルツルに凍りついている箇所が所々あって転びかける。駐車場でヨッシーと別れ帰路に着く。

(記 みの)

赤岳天狗尾根〜ツルネ東稜

【日時】2018年2月17日~18日
【天候】17日曇り時々吹雪、18日晴れ
【メンバー】gaku(L)、みのさん

【行程】
17日 美し森駐車場~出合小屋
18日 出合小屋~天狗尾根~ツルネ東稜~出合小屋~美し森駐車場

【報告】
折角の会山行なのに山の気象予報は強風(登山不適)を報じている、天候回復を期待して出発を土曜朝5時に延期し、土曜日はアプローチ、日曜日アタックの計画にする。

美し森駐車場のトイレは冬季閉鎖中なので清里駅前トイレを借用する、身支度して歩き出したのは8時過ぎになった。
駐車車両は他に2台、2パーティーほど先行入山している様子だ。

雪を踏みながら1時間半ほど歩くと下山する5人パーティーとすれ違う、聞くと出合小屋周辺が吹雪なので迷わず撤退を決めたと毅然としたお返事、目指す地獄谷方面は暗く雲に覆われている。
更に30分ほど歩くとやはり撤退した単独登山者とすれ違う。

沈んだ気持ちで1時間ほど歩き出合小屋に到着。
天候回復に望みを託して今日はここで静かな時を過ごすことにする。

午後になって1パーティーが、夕方になって更にもう1パーティーが到着して俄然賑やかになる。

翌朝用心深く青空と風速を確認してから行動開始。
突撃モードの他パーティーは暗いうちに出発してしまった。

トレースを辿って尾根を進み幕営適地を通過してナイフリッジを渡りカニのハサミを通過すると第一岩峰が現われる、一昨年に訪れた時は左手の岩場を通過したそうだが今回は右手のトラバースルートを試す。

フィックスロープの端まで偵察したリーダーがそのままフリーで先行する。
暫くしてコールがあり後続する、トラバースした先の雪のルンゼをダブルアックスで登るが一気に抜けられる距離ではなく休憩を挟む、疲れてアックス操作が雑になってはいけない。

景色の開けた山稜をさらに進むと大天狗が迫ってくる、ロープを出して急斜面を越えて大天狗を仰ぐ、ごつごつした立派な岩だ。

直登通過(勘違い)で時間切れする可能性とこの先で烈風に見舞われる可能性にビビッていると、これこそ快晴無風のベストコンディション、こんなチャンスは滅多にないとリーダーが太鼓判を押す。

ロープを付けたリーダーが立ち木に支点を取って基部の雪面を右にトラバース、岩に取り付きテラスに至る。
フォローすると立派なハンガーボルトがあった、ここでロープをしまい、トレースを辿るとあっさり大天狗と小天狗のコルに出る。

濃い青空と雪に輝く岩と峰々が神々しい、写真を撮っていると単独登山者がスタスタと抜いていった。

程なくして稜線縦走路に到着する。

490739d1eb4bebd36bc0809ce6911e98
稜線縦走路との出合から天狗尾根。その向こうには富士山。

少し休憩して12時半にツルネに向かう。

4234f6febdeffa62e9fcf979792044d6
休憩ポイントから権現岳を望む。

縦走路は風が吹いていて顔が冷える、主稜線と阿弥陀南稜が風除けになってくれたお陰で天狗尾根は西風からガードされていたらしい。

d339cadeef2bd11a47f7b1e65c3a3a4d
下りのガレ場から権現岳。
b0a158d767135730cc3c67c2312a31b4
下りのガレ場から、振り返る。

雪と岩ミックスの斜面を延々と下る、キレット小屋付近の平坦地で休憩、ツルネに登り返す。

天狗尾根を振り返ると尖ったピークが連なりこちらからは通過不能にしか見えない。

5dd8de07215769c2d43bfb6f56c9a207
右側のスカイラインが天狗尾根。

14時過ぎに下山開始する、下山ルートのツルネ東稜は転がり落ちるような急な稜線でトレースはあるが時々踏み抜き腰まで埋まる。
16時に出合小屋到着、箒がけと戸締りして小屋を後にし、ヘッ電歩行で18時に駐車場到着する。

ミッションコンプリートだ、ビビッていた背中を押してくれたリーダーに深く感謝する。